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小中学校に古典教育導入へ 広東省で9月試行

 

広東省で初めての小中学生向けの「国学」の実験教材がまもなく出版される。この教材は、生徒の学年に応じて、把握すべき内容や学習レベルを規定している。南方日報が伝えた。

小学校低学年では、古典に慣れ親しむため、「三字経」や「千字文」などを中心に学ぶ。中学年では、「声律啓蒙」や「中国古典詩詞鑑賞」などを通じて、詩や詞(詩と並ぶ韻文形式の一つ)を鑑賞する土台を作る。高学年では、「論語」「孟子」「大学」「中庸」などの儒学の古典の勉強を始める。中学段階では、「孫子兵法」や「古文観止」なども読み、儒学以外の優れた古典や思想に触れる。伝統文化と子どもの人格形成を研究する教育部(省)の課題チームによると、この教科書は、今年9月にも広東省内の実験区の学校で利用開始となる見込みだ。

中国の古典を小中学校で学ぶメリットはたくさんある。古典は、豊かな生活経験や人間形成の道が主題となり、中華民族の伝統的な美徳を集めたものと言える。その内容はあらゆる分野に及び、古代の聖人や賢人の思想や知恵に満ちている。小中学校での古典教育は、先賢の知恵を生徒に学ばせると同時に、民族文化に対する生徒の自信を高め、自尊心を伸ばし、誇りを育て、愛国心を高めることにも通じる。簡潔に表現された古典は、一文字一文字が宝石のように輝き、生き生きとした描写から古人の知恵に触れることができる。生徒に合った適切な教育を実現できれば、小中学校での古典的な国学教育は、生徒の言葉を豊かにし、言葉の選択や文章の作成にも豊かな源泉を与えてくれるものとなる。(編集MA)

 

「人民網日本語版」より 2015年4月16日

 

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