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上海派書画芸術が一堂に会する

 

 開幕式のテープカット

上海から来日した7名の著名な書画家と在日華人書画家による「海派東漸・海派金石書画十人展」が、4月13日に東京中国文化センターで開幕した。主催は東京中国文化センターと東京芸術院で、上海呉昌碩芸術研究協会、全日本華人書法家協会、全日本華人印社の協力による。さらに中国大使館など11団体が後援となった。開幕式では石軍・東京中国文化センター長、陳錚・中国駐日本大使館文化部参事官があいさつを行い、福田康夫前首相より、本展作品集に向けた序文も寄せられた。

本展では絵画、書、篆刻など様々な趣きの作品が60あまり展示された。出品者は画家、書家、篆刻家として中国近代芸術の大家と称される呉昌碩の曾孫・呉超氏、呉越氏と、海派(上海派)画家の王一亭の曾孫・陳煜章氏をはじめとし、張偉生・上海呉昌碩芸術研究協会常務副会長、王琪森・上海王一亭芸術研究会執行会長、郭同慶・東京芸術院院長、晋鷗・全日本華人書法家協会主席、鄒濤・全日本華人印社社長、海派の書画家・顧村言氏、張吉氏の10人である。

 展示に駆けつけた観客

19世紀中頃の上海は中国の経済と文化の中心地であり、より良い創作環境を求めた画家たちが全国から集まっていた。多様な文化を包容し、独自の作風を生んだ上海画壇は「海上画派」を略した「海派」と次第に呼ばれるようになっていく。海派は旧態然とした中国画壇に新たな息吹を与えることで、中国の近代絵画における重要な役割を果たしていた。20世紀初頭、海派画派は海を渡り長崎経由で日本に上陸した。その後呉昌碩を代表とする書画家が日本の画壇に与えた影響は決して少なくなく、特に日本の近代金石学に大きく貢献することとなる。

出品者のひとり、呉昌碩の曾孫・呉越氏は「海派書画は中国文化の優れた一要素であり、呉昌碩が持っていた中華民族の優れた芸術的精神が、日本にも広まったと解釈している。この展覧会を通し、各方面の芸術家がより活発な活動を行い、中日間の文化交流を促すきっかけになればと願う」と語った。(文/写真:王輝)

 あいさつする石軍・東京中国文化センター長

 

 あいさつする陳錚・中国駐日本大使館参事官

 

 あいさつする江田五月・日中友好会館館長

 

出品者代表としてあいさつする張偉生・上海呉昌碩芸術研究協会常務副会長

 

 出品者代表としてあいさつする呉越氏

 

人民中国インターネット版 2015年4月17日

 

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