ある女性教師が「世界中を見てみたい」という辞表を残して学校を辞職し、大きな話題になった。この言葉には、人の心を浮き立たせる響きがある。まもなくやって来る「五一(メーデー)」小連休には、どこに行くとしようか?南京にある複数の旅行会社の担当者は19日、メーデー連休前に多くの国が中国人観光客向けビザ緩和策を打ち出したというグッドニュースを受け、連休中の海外旅行申込みが殺到していることを明らかにした。人気の旅行先は、依然日本と韓国で、中国香港ブームはやや冷める兆しが見られる。また、メーデー連休中の旅行費用は、通常期より30%アップするという。現代快報が報じた。
〇中国人向けビザ緩和策の実施で中国人の海外旅行ブーム炸裂
3月以降、多くの国が続々と中国人向けビザ緩和策を打ち出している。中国とフィジーは3月14日、ビザ相互免除協定を取り交わした。同月18日、日本政府は、一部の指定されたクルーズ船で入国する外国人観光客を対象としたノービザ政策の実施を開始した。そして4月20日、韓国は中国人向けマルチビザの有効期限を一律5年に延長した。このほか、オーストラリア政府も、これまで12カ月だった中国人観光客を対象としたマルチビザの有効期限を3年に延長した。
各国のビザ緩和策が次々と伝えられ、もともとヒートアップしていた海外旅行市場は、ますます過熱傾向を呈している。旅行予約プラットフォーム・同程旅遊の統計データによると、今年のメーデー連休中の海外旅行予約は、前年同期比6.71倍と激増した。
〇人気の旅行先は依然日本と韓国
今年のメーデー連休は、ちょうど週末と続き、祝日前後に2日間の年次休暇を取得すれば、4月29日から5月3日、あるいは5月1日から5月5日の「5連休」が出来上がる。こうなると、海外旅行が現実のものとなる。複数のオンライン旅行会社によると、今のところ、メーデー連休中に海外旅行を予定している人は、旅行者全体の半分以上を占めるという。人気の海外旅行先は、日本と韓国が依然主流で、東南アジアの各島がこれに続いている。
旅行情報サイト・途牛旅遊網のモニタリングデータによると、4月19日の時点で、メーデー連休中にツアーで海外旅行に出る予定の南京市民は、南京の旅行者全体の約77%を占めている。ツアー価格については、航空券やホテル代金が値上がりした影響を受け、一部のツアーでは、10%から30%値上がりした。たとえば、南京発「ソウル4日間」の場合、メーデー連休中のツアー代金は4千元(約7万7千円)前後と、通常期より約13%高い。このほか、「富山・大阪・東京8日間」「バンコク・パタヤ・サムイ9日間」「サバ・ブルネイ5泊6日の旅」などのツアーも人気を博している。
一方、香港の人気はやや衰えている。同程旅遊の調査によると、メーデー連休中の人気海外旅行先ランキングで、香港はトップ5から脱落した。
〇「遊んでなどいられない!」元高で海外に大挙繰り出すショッピング狂
今年に入り、ユーロ、ルーブル、英ポンド、円、カナダドルが続々と下落、対人民元レートの下落率は軒並み10%を超えた。人民元高によって海外で安く買い物できるようになったことは「海外ショッピング狂」にとって何よりも喜ばしい。特に、ぜいたく品が集中する欧州には、彼らの人気がどっと集中した。ある観光客は、「欧州で売られている某タイプのルイヴィトンのバッグは、人民元に換算すると、昨年同時期より2割も安くなった」と話した。
同程旅遊の関係者は、「中国人観光客の多くは、ショッピングが海外旅行の一番の目的だ。よって、為替レートの変動は、海外旅行市場の動向を左右する要因となっている。ここ数年、多くの国の通貨の対人民元レートが下落していることは、関係国への海外旅行熱を大いに盛り上げた」とコメントした。(編集KM)
「人民網日本語版」2015年4月20日
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