中国とパキスタンのインフラ開発協力は、パキスタンの心尽くしの招待よりも海外から注目されている。AFP通信は、「習近平国家主席とパキスタンのシャリフ首相は、20日午後の会談後にテレビ電話を使い、パキスタン各地の5件のプロジェクトの定礎式を見守った。その後、双方は一連の協定に調印した。中国は中パ経済回廊計画によりパキスタンへの投資を拡大しようとしている。中央アジア・南アジアの貿易・物流面における存在感を高めたいという中国の意図が見え隠れしている」と報じた。
パキスタンのイクバール開発相は、「中パ経済回廊の真のチャンスは、地縁政治からジオエコノミクスへの発展にある」と述べた。イクバール開発相は中国の投資を肯定的に捉えており、「中国のパキスタンへの投資は、南アジア・中央アジア・中国という3大アジア大陸の成長源の統合を促す」と発言した。
ドイチェ・ヴェレは「山場を迎えた中パ経済回廊」と題した記事の中で、「中パ経済回廊は新疆ウイグル自治区とインド洋のグワダル港を結びつける。この回廊には道路、鉄道、石油・ガスパイプラインが含まれ、中国の一帯一路(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)計画の重要な部分だ」と報じた。
BBCは20日、「習主席の訪問中、中国は460億ドル規模のインフラ開発計画を発表する。その焦点となるのは、全長3000キロの中パ経済回廊の建設だ。同プロジェクトはインド洋、さらにはより遠い地域と中国を結びつける。これは中央アジア・南アジアにおける経済的影響力を強化しようとする中国の計画が、重大な進展を実現したことを示している。両国は習主席の訪問中に約280億ドルの協定を締結し、残りはその後締結する予定だ」と報じた。ロイター通信はパキスタン議会防衛委員会の関係者の話として、「中国にとって、今のパキスタンは極めて需要だ。これは成功させなければならない」と伝えた。
日本の英字誌『ザ・ディプロマット』は、「中国がパキスタンに巨額の投資を行うのは当然だ。中パ経済回廊のインフラ開発・グレードアップは、アラビア海やインド洋からの中国への物資輸送を促す。習主席が提唱した一帯一路において、パキスタンは南アジアと中央アジアが交わり、南はアラビア半島に近いという位置により、重要な力を発揮することになる。中国外交部の報道官が指摘した通り、中パ経済回廊は一帯一路の建設を代表するプロジェクトだ」と分析した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年4月21日
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