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中国、海外人材の導入基準を見直す時期に

専門家 「留学帰国者誘致のポイントは給与にあらず」

 

中国グローバル化シンクタンク(CCG)の主催による「2015年国際移民・人材流動フォーラム」がこのほど北京で開催され、世界各国から移民・人材流動の専門家が出席した。世界各国は現在、優秀な移民の獲得競争を繰り広げており、さまざまな人材がダイナミックに流動している。香港科技大学社会学部の崔大偉・客員教授は、「より多くの優秀な留学帰国者を中国が誘致する上での問題は、決して給与などの条件や待遇ではなく、本人の心理面での問題でもない。ポイントは、科学研究文化や組織の体制などのソフト環境にある」と指摘した。人民網が伝えた。

世界経済における中国の影響力が高まるに伴い、中国政府は流動するグローバル人材をより開放的に受け入れるようになった。これを踏まえ、今後のグローバル移民管理において中国が果たすべき役割について、CCGシニア研究員を務める北京理工大学法学部の劉国福・教授は、「中国は、国情に応じた国際移民事業の計画・発展を目指す必要がある。技術移民の導入を実施し、技術移民制度の構築を模索すべきだ」と主張した。

劉教授はまた、「国家のガバナンス体制・能力の建設という基本政策および法治型・サービス型政府の構築という需要に基づき、各分野の資源を積極的に配置し、利用する方法を模索し、海外移住者事業の発展をさらに推進し、中国の経済モデルチェンジ・アップグレードを促し、社会・文化発展の成熟と完備を目指さなければならない」と続けた。

香港科技大学社会学部の崔大偉・客員教授は、中国がいかにして優秀な留学帰国者を導入したら良いかという問題について、次の通り語った。

主な問題は、決して給与などの条件や待遇ではなく、移住者本人の心理面での問題でもない。中国がより多くの優秀な留学帰国者を誘致したいのなら、資金や新設備といったハード面だけに頼っていてはならない。何よりも大切なのは、ソフト面での環境だ。ソフト環境とはすなわち、科学研究文化と組織の体制であり、誰がこの体制に責任を負っているのか、その価値観とはどのようなものかということだ。国際的な視野が存在するのか、それとも保護主義が内在しているのか。旧態依然とした原則や関係に基づいて事を進めているのか、それとも中国をグローバル化された科学研究基地に変えていきたいと思っているのかどうか、といったことを改めて考えなければならない。

北京法政集団の王広発・董事長も、同様の見方を示し、「産業構造のアップグレードによって、人材導入基準が見直されている。人材導入後、彼らを繋ぎとめるためには、世界トップレベルの産業構造と生態環境およびコミュニティ環境を整えておく必要がある」と指摘した。(編集KM)

 

「人民網日本語版」2015年5月7日

 

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