韓国・聯合ニュースによると、中国のコーヒー市場は1人当たりの消費量はまだ少ないものの、市場全体の規模はすでに世界レベルに達しており、10年以内に世界最大の市場になるとみられている。環球時報(電子版)が伝えた。
茶文化が発達してきた中国では、一般市民にとってコーヒーはあまり日常的な飲み物ではなかった。しかし、経済成長にともなう欧米化により、コーヒーの消費量が大きく伸びている。
大韓貿易投資振興公社が1日に発表したデータによると、14年の中国人の年間平均のコーヒー消費量は5杯で、世界平均の240杯と比較するとまだ非常に少ない。しかし、消費総量を見ると、中国のコーヒー売上額は前年比7%増の6599億元(約13兆1980億円)、売上量は同3.4%増の6万893トンとなっており、すでに世界レベルに達している。
コーヒー愛飲者は、中国では20~30代の若い世代に集中している。また、コーヒーのタイプ別では、インスタントコーヒーが71.7%と最も多く、続いて液体タイプのリキッドコーヒー(18.1%)、直前にコーヒー豆を挽いて飲むレギュラーコーヒー(10.1%)となっている。この中でも、中国人の高級志向にともない、レギュラーコーヒーの14年の売上量は前年比22.1%増と大幅に伸びており、リキッドコーヒーと共にインスタントコーヒーを超える可能性もある。
中国のコーヒー市場拡大にともない、韓国のカフェも相次いで中国へ進出している。しかし、現段階ではどのブランドもまだ大きな発展を遂げていない。その原因について、大韓貿易投資振興公社の関係者は「多くのブランドは中国市場を十分に理解していないか、韓国式の経営スタイルを固持しているためだろう」と分析している。
レコードチャイナ 2015年6月9日
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