美人箸、夫婦箸、ねじり箸、千層箸、寄木箸、縄巻箸などの2200年以上の工芸の歴史を有するうるし箸は、福建省の無形文化遺産の保護対象であり、上海万博福建館にも展示された。しかし、福建省の食卓に欠かせないこれらの箸は、福州市でほとんど見かけなくなっている。かつて福州市倉山区にあったうるし箸工場は、今では民間企業わずか数社しか残っていない。30年あまりの歴史を有するこの福州市最大の箸工場が製造する精巧なうるし箸の多くは日本、東南アジア、欧米で販売されている。写真は、ここで製造、包装される精巧な箸。