中国・ロシアメディアフォーアムが25日にロシアで行われた。中国共産党中央宣伝部の劉奇葆部長が出席して基調講演を行った。今回のフォーラムでは、双方の10数のメディア機関が9件の合意に調印し、来る中国・ロシアメディア交流年に向けて着実な基礎がうち立てられた。またフォーラムでは、参加者から次々と有益な意見が出された。
劉部長はフォーラムの中で、「中国・ロシア関係が大きく前進し発展していることを背景として、両国のメディアは協力と相互信頼の理念をもち、交流協力を絶えず深化させ、両国に関連した重大な戦略的配置、重大な戦略的措置、重大な戦略的プロジェクトをめぐって協力を展開し、両国の全面的な戦略的協力パートナー関係をともに推進し、シルクロード経済ベルトと欧州・アジア経済連盟の建設をめぐる連携協力にともにサービスを提供し、第二次世界大戦の勝利の成果と国際的な正義をともに守り抜き、両国の文化交流による相互の学び合いをともに促進し、両国の友好の根幹を確かなものとし、双方の戦略的相互信頼関係を増進し、両国の発展の利益の保護に向けて新たなより大きな貢献をしていく必要がある」と述べた。
人民日報社の盧新宇副総編集長はフォーラムで、「長年にわたり、中ロが向き合ってきたのは西側で強い力をもっていたメディアの定義だった。両国の国際的イメージである神秘的、ぼんやり、はては計算高い、邪悪などは、西側諸国が自分たちを中心に据え、『伝えられた』中ロのイメージを人々に送り込んだもので、そこにはさまざまな政治的曲解や文化的な読み違いがあることは確かだ。中ロ両国のメディアは今、グローバルメディアの発展の最前線を歩んでおり、共有できる経験がたくさんある。中ロ両国メディアの協力は、戦略的な側面からグローバルメディアの時代における国際的な伝達の連携メカニズムをうち立てるほか、実践の中でそれぞれに有るものと無いものをやりとりし、手を取り合って文化製品を生み出し、世界により豊富な両国のイメージを提供しなければならない」と述べた。
ロシア国営タス通信のミハイロフ社長はフォーラムの中で、「タス通信は既存の情報資源の土台の上で、出来る限りさまざまな分野で全方位的に中国の姿を示すよう努力し、中国で起きている事件を伝えてきた。タス社は中国メディアと情報パートナー関係を発展させ、両国メディアのともなる努力の下で、新しいメディアの技術的発展であれ、主要報道任務の各方面の完成であれ、互恵・ウィンウィンを達成していきたいと考えている」と述べた。
ロシア紙「ロシースカヤ・ガゼータ」のパーヴェル・ネゴイツァ社長は、「ロ中両国のメディアは協力を強化し、国際世論の新秩序を構築し、ロ中両国の発言権を強めるべきだ。現在、西側メディアの報道ではロ中両国のイメージをおとしめ、悪く言うのが一般的だ。これに対応するため、ロ中メディアは国際伝達システムの建設を強化し、通信社、テレビ、ラジオ、新聞、新メディアなど各種の伝達ツールを運用して国際社会に両国の真の姿を伝えなくてはならない」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年6月28日
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