北京市衛生局は2014年度「北京市公衆衛生と健康状況報告書」を29日に発表した。北京戸籍の16区の市民の平均寿命を初めて公表し、中でも東城区と西城区が一番高く84歳以上だった。このほか、同市の高齢化が進み、60歳以上の高齢者が2割を超えた。北京晨報が伝えた。
がん死亡率2.3%上昇
報告書のデータによると、市民の健康を脅かす最大の疾病は慢性疾患だった。2014年度の北京戸籍の市民の主要な死亡原因は慢性疾患で、上位3疾患は悪性腫瘍、心臓病、脳血管疾患で、死亡原因全体の73.2%を占めている。
2013年と比べて、脳血管疾患、内分泌・栄養代謝疾患、消化器系、神経系疾患、伝染病の死亡率は減少したが、そのほかの死亡率がそれぞれ増加した。
悪性腫瘍を例にすると、2014年の北京戸籍の市民の悪性腫瘍による死亡率は168.9/10万人で、全体の死亡率の27.1%を占めており、2013年度より2.3%増加し、北京市の死亡原因において8年連続一位である。
市民の寿命は81.81歳
例年に比べ、今年から北京戸籍の市民の「人口ピラミッド」すなわち人口動態の変化状況、16の区の市民(北京戸籍)の寿命データ、喫煙調査結果、肥満児童の慢性疾患リスクの予測データ、禁煙立法、政策環境と市民の健康とに密接に関わる内容と情報をを新たに加えた。
北京戸籍の市民の中で胎児の死亡率は2.33%、5歳以下の児童死亡率は2.89%と比較的低い水準を維持しており、妊婦の死亡率は7.19/10万人で2013年度に比べ減少した。2014年北京戸籍の市民の平均寿命は2013年に比べ0.30歳上昇し、81.81歳だった。男性は79.73歳、女性は83.96歳でゆっくり延びてきている。
今年、初めて16区の北京戸籍の市民の平均寿命を発表し、東城区と西城区が最高でそれぞれ84.38歳、84.26歳と両方とも84歳を上回った。平均寿命は世界公認として国や地域の人口の健康水準を図る重要な指標であり、住民の健康水準の国際的な評価指標である。一般的に、良好な自然環境、安定的な社会環境、経済的な発展、医療・公衆衛生の充実、科学・文化レベルが比較的高い国と地域の平均寿命が高く、その反対は低い。北京の各区の寿命分布はこの法則に当てはまっている。(編集JK)
「人民網日本語版」2015年6月30日
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