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北京・天津・河北のPM2.5濃度、1-4月は2割低下

 

第12期全国人民代表大会(全人代)常務委員会第15回会議の第3次全体会議が29日午前、北京人民大会堂で開催された。同会議において、中国環境保護部(省)の陳吉寧部長は、大気汚染対策・処理関連法をめぐる法執行検査報告ならびに意見審議状況に関するフィードバック報告を行った。新華社が報じた。

陳部長によると、今年1月から4月にかけて、全国の大気の質は引き続き改善傾向を呈した。地域別に見たPM2.5平均濃度は、北京・天津・河北エリアが前年同期比で20%、長江デルタ地域が同9.7%、珠江デルタ地域が同14%、それぞれ低下した。

以下は陳部長による報告概要。

【煙霧対策総括】

〇北京・天津・河北エリアのPM2.5平均濃度、20%低下

2015年1月から4月、全国の大気の質は引き続き改善傾向を呈し、国内74都市のPM2.5平均濃度は1立方メートルあたり67マイクログラム、前年同期比15.2%低下した。地域別に見たPM2.5平均濃度は、北京・天津・河北エリアが前年同期比で20%、長江デルタ地域が同9.7%、珠江デルタ地域が同14%、それぞれ低下した。

〇石炭燃焼用小型ボイラ5万5千台を淘汰

2014年、全国のSO2(二酸化硫黄)排出量は1974万4千トン、前年同期比3.4%減少した。NOx(窒素酸化物)排出量は同6.7%減の2078万トン。各地は、集中方式による熱供給と「石炭からガス・電気への切替え」を実施することで、石炭燃焼用小型ボイラの淘汰を加速させ、2014年1年間で計5万5千台を淘汰した。

〇環境汚染の犯罪容疑者8458人を逮捕

2014年、各級環境保護部門は、環境関連法違反容疑に絡む犯罪事件2080件を公安機関に移送した。この件数は、過去10年の総数の2倍に相当する。各級公安機関は、4538件の環境刑事事件を検挙、容疑者8458人を逮捕した。

〇2014年、黄標車(高汚染排出車両)の淘汰目標を達成

北京・天津・上海の各市は、黄標車(高汚染排出車両)に対し、限定エリア内で、全日に及ぶ通行規制を実施、高汚染排出車両が市内中心部に入ることを制限した。18省84都市でも、続々と関連補助政策が打ち出された。2014年、黄標車と老朽車の淘汰任務は、目標値を超えて達成することができた。

〇石炭消費量、過去15年で初のマイナス成長

2014年、全国の石炭総消費量は2.9%減少、過去15年で初めてのマイナス成長となった。北京・天津・河北エリアでは、良質の石炭によるプロジェクトを実施、2017年までに質の劣る石炭3350万トンを良質炭に替える計画だ。重点地域では、高硫黄石炭・高灰融点炭の使用を禁止、天然ガスなどクリーンエネルギーの消費量が増加した。(編集KM)

「人民網日本語版」2015年6月30日

 

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