中国国家発展改革委員会(発改委)が30日に開催した記者会見で明らかにしたところによると、北京市と河北省唐山市を結ぶ時速350キロの都市間鉄道が今年着工する。また、北京・長安街の北側に新たな鉄道駅が建設される予定で、具体的な場所は未定という。京華時報が伝えた。
▽時速350キロの都市間鉄道
発改委基礎司の李国勇・巡視員によると、国務院は2004年に、北京・天津・河北地域の都市間鉄道の発展を認可しており、北京-天津の都市間鉄道はすでに完成、その他のプロジェクトも相次いで実施に向けた取り組みが進められている。
李巡視員によると、今年は北京と唐山を結ぶ都市間鉄道が着工する。その標準は一般的な都市間鉄道より高く、時速は350キロに達するという。北京・天津・石家荘の軌道交通計画は改善が重ねられており、北京市では増加に向けた調整が進められている。これら3都市の軌道交通の長さは2020年までに1500キロ前後に達し、その発展水準は世界をリードすることになる。
また現在、既存の幹線鉄道を利用し、都市郊外鉄道の役割を発揮させることも模索しているという。例えば、河北省燕郊の郊外鉄道には、京哈線(北京-黒竜江省ハルビン市)を利用するなどだ。
交通面における北京・天津・河北の共同発展をみると、すでに京広(北京・広州)高速鉄道、京滬(北京・上海)高速鉄道があり、現在北京から瀋陽、呼和浩特(フフホト)、張家口へと至る鉄道が建設中だ。また、北京新空港の建設に合わせ、北京と覇州を結ぶ鉄道も今年着工されるという。
▽北京に新駅を建設 具体的な場所は未定
国家発改委の担当者によると、都市間鉄道の完成後、北京市海淀区清河鎮にある清河駅が一部の役割を担い、一部の列車が清河駅に停車することになる。また、北京長安街の北側にも新たな駅を建設することが決定している。西直門の北京北駅が候補地のひとつになっているが、同地域は非常に込み合っているため、具体的な場所は未定という。
北京にはすでに北京駅、北京西駅、北京南駅という3つの主な駅があるが、これらの駅はいずれも長安街の南側にあり、市内の交通渋滞をもたらす大きな要因となっている。
上述の担当者は「各方面は、北京市内に駅を建設する方針だ。発改委も西直門地域の地上交通状況をできるだけ早く改善するよう北京市に要求している」と語る。
「人民網日本語版」2015年7月1日
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