昆明学院の卒業式で、何華院長は4000人の教員と学生に向け、中国のネット通販サイト「淘宝(タオバオ)」に昆明学院人材店を正式に開設したことを発表した。第1回目の人材として、優秀な成績を収めた新卒生65人の人材の求職情報を掲載した。これは中国の大学が淘宝に開設した初の人材店となる。淘宝を利用したインターネット求職の新たなチャンネルの構築や就職難の問題を解決することを主旨に開設された。何華院長は、「淘宝の巨大情報ネットワークを借り、就職難の打開策を探すため、大学の優秀な学生と企業との間に架け橋を築きたい」と述べた。
今回の昆明学院人材店の開設は人材の宝庫、クラウドファンディングサイト、クリエイティブマーケットの3つのコーナーに分かれており、それぞれ、優秀な新卒生の推薦、学生の創業計画の展示、学生の作品販売の3つのサービスを提供している。
昆明学院人材店のフロントページには、同じ服を身につけた新卒生65人の情報が淘宝にアップロードされている。人材宝庫をクリックすると、4種類のタイプの人材に分かれており、それぞれが「1ロード1ベルト型」「製造2025型」「インターネット+型」「集合エリート型」という見出しがつけられ、それぞれの学生は1000元の価格で販売されている。
新卒生の李子健さんのページをクリックすると、ページ上のタグには、「炊事クラスの楽天的なシェフ、ボディは小さくても大型並みのフルスペックを備えた舌の上の学術団体の主席k049」とあり、商品の説明には人となりや特徴、就職の目的、理想の賃金などの情報が記されているほか、ストレスに対する抵抗力の強度といった求職者のスペック評価項目も記載されている。
もし企業が人材店に掲載されている学生を求人したい場合、求人意向を示す手付金1000元(約2万円)を支払って、学生を落札し、大学生就職説明会で企業側に資格や能力、求人の意向があるかどうかの事実を確かめ、その後落札した学生に対し、審査に通った企業情報を提供する。学生と企業は双方向で電話や動画チャットなので面接、あるいは実際に会って面接するなどして学生が自主的に就職するかどうかを選択する。求人の話がまとまるかどうかに関係なく、大学側は1週間後に企業が支払った手付金を返還する。
昆明学院人材店は企業の創業、クリエイティブマーケットのページも開設している。うち、クリエイティブマーケットは9月に正式に開業する予定で、主な内容は各専攻の学生がデザインした作品や成果の展示だ。クラウドファンディング創業コーナーは、主に学生の革新的な創業プロジェクトや科学技術成果を展示し、学校が適宜クラウドファンディングを採用し、オークションのスタイルで、学生により多くの社会的資源や経費を支援する手助けを行うものだ。
現在、淘宝は生活サービスへのモデルチェンジを図っており、ショッピングは単に生活の一部分に過ぎない。今回の昆明学院と提携して人材店を開設したことで、大学生の人材を販売して社会的かつクリエイティブなサービスを提供する。淘宝ライフサービス業務の責任者、満堂氏は、「淘宝人材店を通し、大学生は人材店で自分の商品価値を販売するだけでなく、自分の技能や専攻の特徴を活かして就職や創業することもできる」と説明した。
「人民網日本語版」2015年7月6日
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