侵華日軍(中国侵略日本軍)第七三一部隊罪証陳列館は12日、同館は、2014年から現在までに、旧日本軍細菌部隊の犯罪の証拠となる文化財4589点を新たに収集、全館の文化財および展示物は、計1万4200点に達したことを明らかにした。専門家は、「新たに収集された文化財は、日本軍が細菌兵器研究を実施し、細菌戦争を仕掛けた新しい証拠である」と指摘した。 新華社が伝えた。
同陳列館遺跡保護部の高玉宝・部長は、「今回収集された文化財は、主に、日本と中国の民間から集められたもので、医療機器、衣類、装備、書簡、裁判審理資料、武器などが含まれており、収蔵品の在庫数量・品質をより豊かにした。文化財は、旧日本軍細菌部隊の研究、実験、細菌兵器製造から細菌戦の実施に至るまでの全過程をカバーしている」と述べた。
新しく収集された文化財の中には、旧日本軍細菌部隊長春100部隊が使用した医療機器、顕微鏡、蹄鉄野戦工具箱が含まれている。また、日本から集められた9個の勲章があり、これらは、1939年に撮影された、七三一部隊の石井四郎・初代部隊長の写真において、石井隊長が身に着けていた勲章と同一のものだったことは、注目に値する。
このほか、新しく収集された文化財には、大量の史料も含まれている。これらの史料は主に、旧日本軍が中国に侵略していた時代の書類、七三一部隊の書簡、日本関東軍憲兵隊と細菌隊の戦犯に対して戦後行われた裁判の審理資料など。
1945年、旧日本軍七三一部隊は、撤退する前夜に証拠隠滅を図り、ほとんどの資料や物品を焼き払い、研究、実験、細菌製造の主要設備を爆破した。高部長は、「新たに集められた文化財は、七三一部隊をはじめとする旧日本軍最近部隊の犯罪の証拠を明らかにする上で、新たな根拠となった」と話した。(編集KM)
「人民網日本語版」2015年7月13日
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