北京市園林局は21日、北京・天津・河北地域の未来の生態環境建設に関する具体的な計画を明らかにした。その中で、北京・天津・河北の境界部分にある国家自然保護区を試行地点として国家公園を建設、首都を囲む国家公園を形成するとし、初めて「国家公園」の概念を提起した。また、グリーン生態回廊を建設し、世界レベルの都市生態系を形成する。5年後には、100万ムーの都市森林が完成し、北京近郊の様子が一変する。新京報が伝えた。
▽北京周辺に首都を囲む国家公園を建設
生態環境の保護は「北京・天津・河北共同発展計画要綱」の中で率先して取り組む3つの事業の1つであり、同地域の生態環境建設計画は国家レベルに引き上げられる。
計画では、2020年までに北京の平原地区の森林湿地を天津、廊坊、保定の3都市の森林湿地と繋げ、北京・天津・保定を跨ぐ広範囲のグリーンプレート・森林湿地群を形成するとされている。
また、北京・天津・河北の既存の自然保護区、風景区・景勝地、森林公園など各種の自然保護施設を統合し、首都を囲む国家公園を構築。都市の間や、都市と機能区域の間に大規模な森林・湿地を建設することで、グリーンでエコな分離帯を構築、世界レベルの都市生態系を形成する。
▽北京、5年後にはさらに30カ所の都市森林
北京市園林緑化局によると、同市は農業構造の調整に合わせて引き続き平原地区の緑化・造林を進め、5年以内に林木・緑地38万ムーを新たに増設し、平原地区の森林被覆率を30%以上とし、市の周りを囲む大規模な都市森林を形成する計画という。(編集SN)
「人民網日本語版」2015年7月22日
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