中国の李克強総理は23日午後、北京でBRICS(新興5カ国=ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)「新開発銀行」のカマト総裁らと会談を行いました。
李総理は「『新開発銀行』の設置は、BRICS各国の協力において重要な一歩を踏み出したことを示すもので、発展途上国と新興市場国の金融協力の重要な成果で、国際金融システムを有益に補充するものでもある。中国はBRICS各国とともに『新開発銀行』の構造の改善に絶えず力を入れ、プロフェッショナルで効率的、透明かつ自然にやさしい21世紀の新型の多国籍開発銀行を作り上げていく」との姿勢を示し、「『新開発銀行』が自らの優位性を生かし、金融と実体経済を密接に結びつけ、新興国と発展途上国のインフラ整備と工業化プロセスを推し進め、国家間の生産能力の協力や相互連携を支援することを望む」と表明しました。
李総理は「中国経済は、複雑で深刻化が増している内外の環境の下で7%の成長率を実現し、十分な就労と住民収入の増加が確保されている。我々には、直面するさまざまなリスクや課題に適切に対処し、中国経済の中高速で中レベル・ハイレベルの成長を保つ自信と能力がある」と話しました。
これに対しカマト総裁は中国の発展の成果に敬服の意を示した上で「『新開発銀行』は、革新的方式でBRICS諸国の経済発展と生産能力における協力の潜在力を生かし、共同の発展を促していく」と表明しました。(Mou)
中国国際放送局日本語部より 2015年7月24日
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