京唐都市間鉄道(北京-河北省唐山市)と京浜都市間鉄道(北京‐天津浜海新区)の建設に向けて新たな動きを見せている。鉄道第三勘察設計院集団がこのほど、公式サイトで、同2鉄道の第一回環境アセスメント公告を掲載した。その内容はそれほど豊富でないものの、同2鉄道はいずれも河北省廊坊市と天津宝坻区を経由し、北京-宝坻区間の約80キロは共用することになりそうだ。北京青年報が報じた。
公告によると、協同発展を目指す北京、天津、河北省の3地域を結ぶ京唐都市間鉄道は、北京市を起点に、河北省廊坊市、天津市を経由して、河北省唐山市に到達する計画。一方、京浜都市間鉄道は、北京と天津浜海新区を結ぶ2つ目の都市間鉄道になる。その他、京唐都市間鉄道の路線として工事が進められる北京-宝坻区間は、両鉄道が共用することになる。両鉄道は年内にも着工する見込み。
北京、天津、河北省の3地域を見ると、▽北京西駅から南に走り北京市大興区で建設中の新国際空港や河北省の固安県を経由して、覇州市に至る京覇都市間鉄道▽北京、河北省、内蒙古(モンゴル)自治区の鉄道網をさらに整備し、旅客輸送能力において重要な役割を果たす北張旅客専用線(北京-河北省張家口市)▽唐山市と北京市を1時間で結ぶ北唐都市間鉄道▽京浜都市間鉄道---の4都市間鉄道が年内に着工する見込みだ。
京津冀都市間鉄道投資公司の郝偉亜・董事長によると、将来的に、北京、天津、河北省の3地域は、27本の都市間鉄道で結ばれ、その総延長は3796キロに達する計画。年内に着工する見込みの京唐都市間鉄道、京浜都市間鉄道のほか、河北省廊坊市と涿州市を結ぶ廊涿都市間鉄道、北京首都国際空港と新空港を結ぶ連絡線も来年年末までに着工する見込みだ。同4路線の建設には計約1000億元(約2兆円)以上が投じられる計画で、うち100億元(約2000億円)は政府が、残りの900億元(約1兆8000億円)は他のルートから調達されることになる。
「人民網日本語版」2015年7月27日 |