中国科学院新疆生態地理所の研究によりますと、砂漠の下には大量の塩水が埋蔵されていて、海と同じように二酸化炭素(CO2)吸収源だと確認されたということです。
化石燃料の燃焼で排出された二酸化炭素は大気中や海に貯蔵されますが、一部の行方が分かっていません。中国科学院新疆生態地理所の調査によりますと、砂漠のオアシスや砂漠の土壌から排出された二酸化炭素は他の地域と違ってすべてが大気に戻るのではなく、その一部はアルカリ土壌の水で溶解・吸収された後、地下水層に入り、地下水の移動により砂漠の下に運ばれます。
砂漠の下に埋蔵されているこの二酸化炭素吸収源は全世界で約1000億トンに達し、植物と土壌に次ぐ3番目の二酸化炭素吸収源だということです。
「中国国際放送局 日本語部」より 2015年7月29日
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