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第5回クブチ国際砂漠フォーラムが開幕

 

第5回庫布其(クブチ)国際砂漠フォーラムが28日、内蒙古(モンゴル)自治区で開幕。国務院の汪洋副総理(中共中央政治局委員)や、欧州連合(EU)の元欧州委員会委員長・ジョゼ・マヌエル・ドゥラン・バローゾ氏、アフリカ連合の元総会議長・ジョン・アジェクム・クフォー氏、全国政協の万鋼副主席(科学技術部部長)などが開幕式に出席した。今回のテーマは、「砂漠のエコ文明、シルクロードの共同構築」だ。環球時報が報じた。

汪副総理は同日、基調講演の中で、「今回のテーマは、エコ建設や環境保護という重要な分野に注目しており、継続して推進する国際協力の発展の方向とも合致している。的を得ており、時代感が鮮明なテーマ。中国政府は今年4月に『エコ文明建設の推進加速に関する意見』を発表し、中国の今後のエコ文明建設をめぐる全面的な計画を示した。同意見では、2016-20年の5年間で、砂漠化している土地1000万ヘクタールの改善を行うほか、食糧となる植物帯を主体とした砂漠のエコ安全体系を構築、強化するなどの目標が掲げられている」とし、「目標を達成するために、科学的な対策や社会の力の参加奨励、制度の構築、国際協力などを一層重視する」と強調した。

国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長は祝電で、「現在、世界で毎年肥沃な土地1200万ヘクタールが消失している。中国の領土の10分の1に当たる面積。それにより、食糧不足や水不足が起こり、気候の変化に対応する抵抗力も低下している」とのメッセージを伝え、「このような背景の下、中国の変化、特にクブチ砂漠の変化は、顕著になっている。中国はエコパートナーシッププログラムに参加し、政府と私営機関が協力して、砂漠化や砂嵐の防止に努め、国民が貧困から脱却できるようサポートしている」と強調した。

バローゾ氏は講演の中で、「砂漠化は環境問題であるほか、経済問題、社会問題でもある。また、政治問題、安全問題につながる可能性もある。欧洲では今のところ砂漠化している地域はないが、アフリカの環境問題や貧困、武力衝突などの影響を受けている。多くのアフリカ人が違法に、欧洲へと移動している。砂漠化という問題には解決策があるはず。クブチがその成功例。中国とEUの気候をめぐる政策は一致に向かっている。中国の習近平国家主席が打ち出している『1ベルト、1ロード』(シルクロード 経済ベルト、21世紀海上シルクロード)は、環境保護を念頭に入れた構想。エコ型のシルクロードを通して、エコ型の発展をサポートしなければならない」と語った。(編集KN)

「人民網日本語版」2015年7月30日

 

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