中国で「ブラックリスト」制度が全面的に施行される。これにより旅行社の違法行為に対する処罰を強化し、経営者の法規遵守を促し、経営・契約・サービスの規範化を進める。新華網が伝えた。
王暁峰・国家観光局副局長は29日の全国観光業管理監督業務会議において、「観光経営サービス不良情報管理規定(試行)」がすでに発表され、各観光主管当局は細則と関連の措置を着実に実行しなければならないと述べた。また、関係当局と積極的に連携し、情報収集ルートを確保し、不適切情報の訂正、公示および関連の作業に取り組み、観光市場の秩序を有効的に規範化しなければならないとした。
業界では「信用失墜ブラックリスト」とも呼ばれるこの管理規定は21の項目が設けられている。これには制定根拠の規定、規範対象、各観光主管当局の職責および分担、公開範囲に取り入れるべき不良情報、情報の報告および公表、監督、訂正、異議の処理、法的責任および附則などが含まれる。懲戒措置の面では、「ブラックリスト」に登録された企業や従業員に対し抜き打ち検査、潜入調査、改善命令といった措置を通じて監督をするものとしている。また、観光行政管理当局に対する申告遅延、あるいは職責を疎かにする行為が発覚した場合、関連の責任者に対し行政処分措置を講じる。
「観光経営サービス不良情報」とは、旅行社や観光地および旅行者に交通、宿泊、飲食、買い物、娯楽といった情報を提供する経営者およびその従業員が経営サービスの過程で発生する不良情報を指す。また、観光経営サービス法、旅行社条例および実施細則、企業情報公示暫定条例などの関連の法律法規を基に制定されたこの管理規定は、国民や法人、あるいはその他の組織が観光主管当局に通報し、観光経営サービスの不良情報を提供することを奨励している。(編集IM)
「人民網日本語版」2015年7月31日
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