朝珠(清の高級官吏に着用を許された装飾品)の形をしているイヤホンから、「朕はこのような男だ」と書かれた扇子、塗り絵「秘密の宮殿」などの故宮博物院の「カワイイ系」お洒落シリーズの文化的なアイデア商品は急速に人気を集め、「故宮の可愛いもの」は若者たちの「流行」になった。2日、故宮が映画「新歩歩驚心」と協力した初の映画アイデア商品のセット販売を開始し、宮廷可愛いシリーズに映画も加わった。北京晨報が伝えた。
冷蔵庫用マグネット、Tシャツ、エコバッグ、マグカップの「4点セット」のうち、Tシャツが115元(約2300円)と一番高い。冷蔵庫用マグネットは一番安く、36元(約700円)。この4点の製品は可愛いデザインになっており、特にTシャツには「戒急用忍」という4文字が縦にプリントされカッコいい印象を与えており、以前の「疲れるからほっといてくれ」に少し似ている。しかし、この「戒急用忍」は、康熙帝によって書かれており、その内容はより高尚な意味になっている。
テレビドラマ「宮廷女官 若曦(原題:歩歩驚心)」を見ている、清の時代の歴史と小説に詳しい人は「戒急用忍」は雍正帝に送った「心得の言葉」だとみんな知っている。故宮文化サービスセンターの関係者は「『戒急用忍』は感情を抑え、平和を保ち、清らかな状態であるようにという意味の言葉だ。昔のものを今に活用する、プラスのエネルギーを持つテーマとして、現代人の生活、キャリア、教育などの各分野に適用されており、それが伝統文化や精神面の伝承であり、同時に映画「新歩歩驚心」と故宮の文化的なアイデア商品と密接に結びついている」と説明する。
また「故宮博物院創立90周年を前に、故宮文化的なアイデア商品研究開発チームと話題の映画「新歩歩驚心」のコラボレーションは、伝統歴史文化機関と流行文化ブランドのコラボレーションの前例として口火を切り、『故宮に代表される伝統文化が現代大衆の生活の統合』という大胆な試みになった」と続けた。(編集JK)
「人民網日本語版」より 2015年8月4日
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