中国の教育データコンサルティング機関・麦可思研究院が2014年度の大学卒業生の就職半年内の離職率をまとめ、離職率が最も低く、安定していたのは医学系卒業者で14%、最も高かったのは文学系卒業生で30%だった。全体の平均離職率は23%。金陵晩報が報じた。
麦可思は、就職の経験がある4年制大学の主要学部の卒業生を対象に調査を実施した。
専攻学科を見ると、日本語や国際経済・貿易、観光管理、工業設計、マーケティング、社会体育などを専攻していた卒業生の卒業半年内の離職率が34%、ラジオ・テレビニュース放送、広告学、アニメ、アートデザインがいずれも35%を超えている。
文学系はユーティリティープレーヤー?
中国語国際教育を専攻していた2014年度卒業者の汪さん(仮名)は取材に対して、仕事を変えた理由について、「1つ目の仕事は不安定と感じた。文学系の卒業者は、『万能』で、さまざまな業界に必要とされるため、転職が増える」としている。
全ての卒業生を7、8ジャンルでくくるのは困難か
ただ、南京大学の就業弁公室の職員は取材に対して、「このデータが全体像を表しているとは言えない。毎年、中国全土の大学卒業者は大規模で、全国の各業界に就職している。それを7、8ジャンルに分けて考えるのは難しい。同じ文学系の卒業者でも、政府機関に就職すれば、企業に就職した人より安定している。業界の安定性とも一定の関係がある。そのため、これはビッグデータによるものだが、問題を浮き彫りにしているわけではない」との見方を示している。(編集KN)
「人民網日本語版」2015年8月11日
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