中国人民銀行は11日、人民元の対ドル基準値(中間値)を公表し、1ドル=6.2298元で、前日の基準値6.1162元から大幅な元安水準となり、2013年4月25日以来の最低水準を記録した。
今回の基準値調整は国際市場に衝撃を与えた。原油価格が5%暴落したのをはじめ、大口商品価格が大きく変動した。
中国人民銀行の責任者は「2005年から人民元レートの中間値が基準値とされ、金融市場の期待と為替レートを安定化させることに重要な役割を発揮した。しかし、最近、基準値と為替レートとの隔たりが大きくなっていることから、基準値の地位と権威性に大きな影響を及ぼしている。前日の終値などに基づいて基準値を決めることで、基準値によって形成される市場化のレベルを高め、外貨の需給に対する為替レートの調整という役割をよりよく発揮するだろう」と述べ、今回の下落が一時的な調整であることを明らかにした。
人民中国インターネット版2015年8月12日
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