12日午後11時30分ごろ、天津浜海新区開発区にある瑞海公司の危険物を保管する倉庫で爆発が発生した。事故発生後、命からがら次々と街頭に逃げ出してきた人々に対して、火の回りの速さとまるで競争するかのように、全面的な救援活動と一時避難所への誘導が展開された。爆発発生から24時間が経過した時点でも、まだ火は消えておらず、緊迫した闘いはまだ続いている。新華網が伝えた。
事故現場近くには、消防隊が駐留していた。事故の夜、現場に居合わせた河北省のトラック運転手・胡暁亮さんは、「最初の爆発が起きてすぐに、4台の消防車が現場に駆けつけてくるのを目撃した。2回目の爆発が起きた後、思わずあの消防隊員たちの身を案じた」と、当時の様子を話した。
13日の夜になっても、火は完全に消しとめられておらず、現場には黒い煙が立ち込めていた。24時間におよぶ救援活動には、消防中隊46隊、消防車151台、無人機1機が配備され、消防隊員1千人以上が携わった。
天津市衛生計画生育委員会の王建存委員長は、13日午後に行われた記者会見において、「天津市は、病院10軒と医療関係者1000人あまりを組織、グリーンルート(緑色通道)を全面開通し、負傷者の応急手当に全力で取り組んでいる。また、200人の担当者に負傷者の家族を適当な場所に待機させる業務につかせた。さらに、彼らの心のケアのために心理学専門家も配置した」と述べた。
負傷者は主に、泰達・塘沽・港口3カ所の病院に搬送された。どこもかしこも、負傷者とひっきりなしに働く医療関係者で溢れかえっているが、救援活動は、全体的な秩序を保ちながら進められている。
北京軍区は、事故発生後ただちに前方救援指揮部を立ち上げ、天津駐在緊急支援、医療サービス、化学物防護支援の各隊員計700人あまりを動員、現場に派遣した。
天津警備区、浜海新区軍事部、北京軍区天津駐在医療サービスの隊員も、速やかに現場に駆けつけた。国家級核生化応急救援隊の隊員217人は13日午後、続々と天津浜海新区に入り、爆発現場で救援活動を繰り広げた。
中国環境保護部(省)応急センターによると、作業チームを現場に派遣済みで、国務院作業チームと共に、天津浜海新区で爆発事故の調査にあたっている。現在、環境保護部の担当者は、爆発地域付近で、環境の質の測定を行っている。
中国工業・情報化部(省)は、今回の事故を非常に重視しており、事故後速やかに天津市通信管理局、中国電信、中国移動、中国聯通と提携し、緊急時の通信保障業務を進めた。
事故のショックから冷めやらない人は、まだ大勢いると思われる。今も多くの救援者が、救援に向かっている。(編集KM)
「人民網日本語版」2015年8月14日
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