南京市中級人民法院(地裁)は12日、条件を満たす市民560万人から裁判員600人を「くじ」で選定し、公表した。人民日報が報じた。
司法体制改革の重要な一部である裁判員制度改革は2015年5月、中国全土でテスト事業を開始した。これまでの「組織が推薦する」という方法とは違い、最高人民法院(最高裁)が確定した「くじ」での選定という原則の下、条件を満たす現地の市民が、コンピューターの裁判員候補者名簿に盛り込まれる。そのため、改革後は、より多くの候補者の中から、「くじ」で裁判員が選定されることになる。
同裁判所政治部の盛静涛・副部長は、「この方法を通して、裁判参加を望み、その能力がある市民が裁判員の仲間に加わり、『一般市民が裁判員』になることで独特な役割を果たし、市民一人ひとりが公平、公正な司法であると感じ取れるようにするのが狙い」と説明する。
裁判員制度改革の試行地である同裁判所は7月22日に、裁判員選定改革業務が始まった。これまでと比べて、今回選定された裁判員は、年齢や学歴の面で違いが生じている。例えば、裁判員の資格が23歳以上から、28歳以上に引き上げられたため、年齢が全体的に高くなっている。一方、学歴に関する条件が下がっている。「短大・高専卒業以上」から、「高校卒業以上」に引き下げられている。各裁判員の任期は5年。(編集KN)
「人民網日本語版」2015年8月17日
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