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北京・天津・河北の機能的位置づけが明らかに

 

中国共産党中央政治局の審議・認可を経て、「北京・天津・河北共同発展計画綱要」が印刷・配布された。北京・天津・河北共同発展指導チーム弁公室の担当者は23日、記者からの関連質問に対し、北京・天津・河北の全体的な位置づけとして、▽首都を中心とした世界レベルの都市群▽地域全体の共同発展改革をけん引する地域▽全国革新駆動経済成長の新エンジン▽生態修復・環境改善モデル地域--を挙げた。また、3省市の機能はそれぞれ、北京市が「全国の政治・文化・国際交流・科学技術革新の中心」、天津市が「全国の先進製造研究開発基地、北方の国際水上運輸核心エリア、金融の革新運営モデルエリア、改革開放の先行エリア」、河北省が「全国現代商業貿易における物流重要基地、産業のモデルチェンジ・アップグレード試行エリア、新型都市化・都市農村統合モデルエリア、北京・天津・河北生態環境サポートエリア」と定められた。中国新聞社、経済参考報、新華網など各メディアが報じた。

同担当者は、次の通り続けた。

空間的配置は、北京・天津・河北の機能的位置づけを具体的に空間上で示したものであり、資源を合理的に配置し、共同発展を実現する上での重要な基盤でもある。研究や論証を繰り返した結果、「機能の相互補完、地域間の連動、軸方向の集中、連結ポイントでのサポート」なる配置コンセプトを確定した。「1つの核、2つの都市、3つの軸、4つのエリア、多数の連結ポイント」を骨組みとし、北京の非首都機能の秩序ある分散化を推進し、重要都市を支点とし、戦略的機能エリアのプラットフォームを媒体とし、交通幹線と生態的回廊(コリドー)を連結ツールとするネットワーク型空間構造を構築する。

「1つの核」とは北京を指す。北京の非首都機能の秩序ある分散化と首都核心機能のグレードアップ・合理化を進め、北京が患っている「大都市病」を解決するという課題は、北京・天津・河北共同発展が担う最重要任務である。

「2つの都市」とは、北京と天津を指す。両都市は、北京・天津・河北共同発展のための主要エンジンであり、両都市間の連携をいっそう強め、協力の広さと深さを全面的に開拓し、同一都市化に向けた発展を加速させ、ハイレベルのけん引・輻射作用を発揮する。

「3つの軸」とは、「北京・天津」「北京・保定・石家荘」「北京・唐山・秦皇」という、3つの産業発展ベルト・都市部集中軸を示しており、北京・天津・河北共同発展の中心的な骨組みを支える役割を担う。

「4つのエリア」は、「中部核心機能エリア」「東部浜海発展エリア」「南部機能開拓エリア」「西北部生態保護エリア」のことで、各機能区は、はっきりした空間的範囲と発展の重点目標を備えている。

「多数の連結ポイント」には、石家荘、唐山、保定、邯鄲各地域の中心都市および張家口、承徳、廊坊、秦皇島、滄州、ケイ台、衡水といった連結都市が含まれる。これら都市における重点任務は、各都市の総合キャパシティとサービス力を高め、産業と人口集中を秩序立てて推し進めることだ。また、三省市の優位性と現在の基礎に立脚し、機能分化が明確で、合理的な分業体制を備え、機能が整った、生態に優しい現代都市システムの形成を推し進め、環境優良・低酸素型スマート新型都市化への歩みを加速する必要がある。

同時に、指導者チームは、「北京・天津・河北共同発展の短期・中期・長期目標を、以下の通り打ち出した。

〇2017年までに、共同発展目標に見合う、現実的に急ぎ必要な、条件を備えた、共通認識が得られた交通一体化、生態環境保護、産業アップグレード・モデルチェンジなどの重点分野でのブレイクスルーを実現させる。

〇2020年までに、北京の「大都市病」など顕著化している問題を解決する。

〇2030年までに、北京・天津・河北エリア一体化構造をほぼ完成させる。(編集KM)

「人民網日本語版」2015年8月24日

 

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