都市間鉄道27本が相互乗り入れ、エリア全体を網羅
中国交通運輸部(省)は28日、今回発表された北京・天津・河北交通一体化案では、27本の都市間鉄道が相互乗り入れによって北京・天津・河北を網羅し、総延長は3700キロを上回る見込みであることを明らかにした。光明日報が伝えた。
交通運輸部(省)の楊伝堂部長は、「今後当面の間は、『十三五(第13次五カ年計画(2016-2020年)』を練り上げるための肝要な時期であり、北京・天津・河北交通一体化が幸先良いスタートを切るために集中的に取り組むべき大事な時期でもある」と指摘、具体的な施策として、以下を列挙した。
1.政策面での協調的革新の推進をスピードアップする。交通運輸サービス一体化のレベルアップに早急に取り組み、管理体制システム改革などの重要政策に対する集中的措置を深める。
2.都市間鉄道と郊外鉄道の建設を加速する。京唐(北京-唐山)・京浜(北京-天津)都市間鉄道や軌道交通平谷線などのプロジェクト準備事業を重点的に推し進める。
3. 「断頭路(先端が切れてしまい、他の道路に繋がっていない道路」)の相互接続を急ピッチで進める。現在のタイムテーブルにのっとり、北京・天津・河北エリアの国家級高速道路8本の「断頭路」接続のための建設を進め、予定の2017年完成を達成する。
4.地域港湾資源の整合・統合利用を強化する。天津・河北の港湾の分業体制を合理化し、従来の同質的な競争を打破し、優位性の相互補完を実現する。
5.輸送サービス一体化推進を加速する。隣接地区において、旅客輸送線の公共交通化改革、道路旅客輸送での乗車券販売ネットワーク化、共通乗車カードの相互利用、旅客輸送接続サービスなどでブレイクスルーを実現する。民用航空の部署配置を調整・合理化し、フライトスケジュール設定を合理的に行い、空港間協力による実質的なブレイクスルーを推し進める。交通運輸と郵政事業の深いレベルでの融合を促進し、高速鉄道を利用した快速輸送、電子商取引企業による快速輸送、航空便による快速輸送の施設・設備の連携や改造を大々的に推し進める。
6.三エリアを全面的に網羅し、スピーディな対応と協力連動が可能な「緊急救援交通輸送システム」の構築を加速する。(編集KM)
「人民網日本語版」2015年8月31日
|