中国国家発展改革委員会(発改委)の李朴民報道官は8月31日、「昨年、周期的構造的影響を受けて、東北三省(黒龍江省、吉林省、遼寧省)の経済成長率は全国の平均レベルを下回っているが、上半期の数値が第1四半期より、やや回復した。これを受けて、下半期、東北三省の経済は安定化し、好転の傾向を見せる見通しだ。積極的に東北地域の経済下向きに対処し、着実に振興戦略の実施を推進する方針を固める」と発表した。
同氏によると、東北地域などの在来工業基地の全面的振興に関する政策的な文書を起草している。次のステップとして、重点的なインフラ整備や民生改善プロジェクトなどの関係分野への投資を追加すると同時に、改革と革新を通じて産業構造のグレードアップをも推進する。そして、東北アジア向けの開放協力を強化する。この一連の措置を通じて、東北地域の経済の下向く圧力に対応し、地域の振興に取り組む。
今年上半期、遼寧省、吉林省、黒龍江省の経済成長率はそれぞれ2.6%、6.1%と5.1%になり、経済の下向く圧力は比較的大きかった。だが、今年上半期は第1四半期に比べ、遼寧省、吉林省、黒龍江省の経済成長率はともに上昇し、規模以上工業企業(年間営業収益が2000万以上の工業企業)の付加価値、固定資産投資、財政収入の伸び幅などの指標は上昇したか下落幅が縮小し、全体的に好転の傾向を見せている。特に東北地域の農業、サービス業、雇用状況、都市と農村部の住民所得の伸びは全体的に安定的だ。
人民中国インターネット版2015年9月1日 |