海外メディアによると、中国のロボット産業は急成長しつつある。国際ロボット連盟(IFR)のまとめによると、2000年の時点でわずか930台だった中国の産業用ロボット利用台数は、11年に7万4317台、13年には12万1200台まで増加した。
7日の韓国「朝鮮日報」によると、2013年の産業用ロボット利用台数ランキングで、中国は日本、米国、ドイツ、韓国に次いで5位だったが、16年には韓国、ドイツを抜いて世界第3位となる見込みだ。産業用ロボットの年間販売台数では、13年に世界一の規模となっている。13年の中国での産業用ロボット販売台数は3万6560台と世界市場全体の20%を占めた。中国のロボット生産台数も近い将来、世界一となる見込みだ。13年の生産台数は2万5千台と、日本、米国を下回ったが、IFRの予測では16年には3万8千台以上となり、世界最大のロボット生産拠点となる見込みだ。ただし、中国のロボット生産市場の90%は欧州、日本などの海外企業が占有している。
中国メディア「ロボット」は、ロボット産業急成長の背景について、「人件費の急上昇、農村部の余剰労働力の減少、経済活動人口(労働力人口)の減少が主因」だと分析する。中国の製造業従事者の平均年収は2008年時点で1万6443元だったが、13年には3万2035元と、5年間でほぼ倍増している。
中国は成長制約の克服に向け、ロボットに視線を向けている。中国のロボット市場の成長潜在力は計り知れないものがある。産業研究院の資料によると、2012年の中国の労働者1万人あたりのロボット保有台数は23台と、世界平均58台の半分にも届いていない。韓国の396台、日本の332台、ドイツの273台とは大きな開きがある。中国はいま、自動車、電子産業を中心に、産業用ロボットの使用台数が急増しつつある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年9月8日
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