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数学は体育の先生に教えてもう 江蘇省小学校に「学級担任制」導入へ

 

「数学は体育の先生に教えてもらったのか?」とからかうこともあるかもしれないが、今後は、中国でも実際にそのような状況がありえることになりそうだ。南京師範大学、南京暁荘学院などの大学が、江蘇省教育庁の「卓越した小学校の教師育成計画改革プロジェクト」の実施校となり、1学級を担任し、全ての教科の指導も行える教師の育成を試みることがこのほど、取材で分かった。揚子晩報が報じた。

小学校に「学級担任制」が導入されると、国語(中国語)や道徳などだけでなく、数学など他の教科も、担任教師が教えることになる。江蘇省は既に、小学校で「学級担任制」導入を推奨している。同制度が導入されると、国語の授業でも、教師が数学を教えたり、美術の授業中に詩の書き方を教えたりすることができる。

関係者によると、「学級担任制」には1人の教師が国語と数学、英語だけを教えるケースと1人の教師が国語と数学、英語のほか、音楽、体育、美術も教えるケースの2種類が準備される計画だ。

■深センでは昨年から「学級担任制」導入

深センでは昨年の秋から、「学級担任制」を多くの小学校に試験的に導入し、1-2人の教師が、1学級を担任し、全ての教科の指導を行っている。そうすることで、生徒が国語と美術を同時に学んだり、音楽の授業中に数学関係の知識を学んだりすることもでき、「教科担任制」の課題を克服して、生徒にさらに良い教育を提供することを目指している。

「人民網日本語版」2015年9月10日

 

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