米カリフォルニア州ロサンゼルス市で10日行われた第9回中米省州観光局長協力発展会議で発表された情報によると、中米両国の双方向の観光交流は日に日に拡大しており、両国が推進する新型大国関係における注目ポイントになっている。
▽昨年は双方向の訪問観光客数がそれぞれ200万人を突破
中米両国は現在、互いに重要な観光客源・海外旅行先となっている。2014年、米国からの訪中観光客数はのべ209万3千人に上り、中国にとって3番目に多い海外観光客源となった。中国からの訪米観光客数も増加の一途をたどっており、昨年は21%増ののべ218万8千人に達した。今年上半期も、両国の双方向の観光交流の規模は引き続き拡大し、特に中国の訪米観光客数は前年同期比16%増となった。
中米両国は昨年11月、商用・観光のために相手国を訪れる国民には有効期間最長10年のマルチビザを、留学のために訪れる国民には同5年のマルチビザを、それぞれ発給することで合意に達し、両国の相互訪問が便利になった。
会議を主宰したロサンゼルス観光コンベンション協会の会長は、「ロサンゼルスを訪れる中国人観光客の規模は10年も経たずに523%増加し、中国は今や、ロサンゼルスにとって最大の海外旅行客源となった。最新の研究結果によると、中国人観光客数は、今後少なくとも3年間は2ケタ成長を続けると見られている。観光は、両国の人々が互いの国の歴史、文化、風土について良く知る機会となり、双方の友好関係を増進できる」と指摘した。
中国国家観光局の李金早局長は今回、中国の20あまりの省・自治区・直轄市および重点都市の観光部門担当者、および大手旅行社の代表約60人を率いて会議に参加し、米国の観光、航空、ホテル業などの代表100人と共に、実務協力に関する討論を行った。李局長は「中米両国の観光は、世界の観光業発展のバロメーターだ。世界経済が疲弊する中、両国の観光協力を発展させることは、責任ある大国としての役割だ」と述べた。
同会議は、第2回中米戦略・経済対話において両国政府が調印した「観光に関する共同声明」に基づき開催されている。第1回は2007年に米国で行われ、以降、毎年両国で交互に開催されている。次回は来年、中国の寧夏回族自治区で開催される。(編集SN)
「人民網日本語版」2015年9月13日
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