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北京・天津・河北交通一体化計画 公共交通ICカードの相互利用実現へ

 

 京薊(北京市―天津市薊県)都市間鉄道が今年7月10日に開通した。これは、県域と首都北京を結ぶ国内初の快速電車となった。北京・天津・河北一体化のスピード発展に伴い、今後は、三エリアの青写真により多くの都市や町の「灯り」が点ることになるだろう。新華社が報じた。

〇レールで繋がる北京・天津・河北

計画によると、北京・天津・河北エリアは、27本の都市間鉄道で結ばれ、総距離3796キロメートルに及ぶ鉄道ネットワークが形成される見込み。エリア内では、北京・天津を中心として周辺に延びる「3時間高速鉄道交通圏」の建設を目指す。この高速鉄道交通圏をベースとして、北京・天津・河北エリアには、現代化新型首都圏と高い競争力を備えた都市群が建造される見通しだ。

北京市交通委員会の周正宇・委員長は、「北京を中心に半径50キロから70キロメートルの一時間交通圏を形成する。北京・天津・河北交通一体化の核心は、『レールで繋がる北京・天津・河北』を建設することだ。今後、国家幹線鉄道、都市間鉄道、郊外鉄道、都市地下鉄4層の軌道交通ネットワークが、北京・天津・河北を繋ぐ交通ネットワークを形成することになる」とコメントした。

〇北京・天津・河北交通網、よりスムーズ&スマートに

北京・天津・河北協同発展指導チーム弁公室の担当者は、「交通一体化の面では、より便利で流れがスムーズな道路交通網を完備し、現代的な北京・天津・河北港湾群の建設を加速し、世界一流レベルの中枢空港を建設し、北京新空港の建設を加速し、公共交通を優先する都市交通を大々的に発展させ、交通スマート化の管理レベルを引き上げる必要がある」と指摘した。

国家交通運輸部(省)と国家発展改革委員会(国家発改委)は、「京秦(北京-河北秦皇島)高速道路」「京台(北京-台湾)高速道路」「首都エリア環状線・密涿(北京密雲-河北涿州)高速道路」の3本の高速道路を、北京・天津・河北エリアにおける国家高速道路の「断頭路(先端が切れてしまい、他の道路に繋がっていない道路)」であると認定した。2017年までに、これらの高速道路のあらゆる「断頭」部分の相互接続が実現する見通し。

また、北京・天津・河北は、全長約940キロメートルの「首都エリア環状高速道路」を建設する。京台高速道路が完成すると、「国家高速道路ネットワーク計画」に組み込まれている7本の高速道路が、首都を中心に放射状に延びることになる。

1枚のICカードがあれば、北京・天津・河北エリアでの相互利用が可能となる。2017年までに、同エリアの市バスと地下鉄の「共通交通ICカード」の相互利用実現に尽力する方針だ。

〇北京・天津・河北の空港一体化

河北省国有資産監督管理委員会(国資委)と首都空港集団公司は6月初め、「河北空港管理集団有限公司・首都空港集団公司管理委託協定書」を取り交わし、河北空港集団は首都空港集団の管理体制に組み入れられた。これにより、北京・天津・河北3エリアの主要空港の統一管理と一体化運営が実現することとなった。

北京空港の利用客・趙廷竜さんは、北京から西安まで航空機で向かう場合、数カ月前に購入する早割の安いチケットでも約600元(約1万1千円)するが、天津を経由する便ならば400元(約7600円)で購入できることを、つい最近知ったという。

この格安チケットは、国内の一部航空会社が北京・天津・河北エリア共同運航で販売している「航空・鉄道組み合わせ商品」だ。乗客は、北京南駅から京津(北京-天津)都市間鉄道に20分乗車し、接続している天津地下鉄2号線に入る。この線は、天津空港ターミナルビルまで直通に直行おり、全行程の所要時間は1時間半もかからない。

中国民用航空局の李家祥・局長は、「北京・天津・河北3エリアの空港の協同発展により、『首都では十分過ぎる、天津では物足りない、河北では全く足りない』といった局面が大きく変わり、市民の外出がより便利に、よりスピーディになるだろう」と話した。(編集KM)

「人民網日本語版」2015年9月14日

 

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