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中国の航空会社各社、事前座席指定を有料化

 

航空券を予約し、オンラインチェックインの手続きを済ませた後、自分の好みの席を好きに選ぶ――。このようなやり方は、今後通用しなくなる。中国の国内線で、「事前座席指定サービスが有料化される」という噂がかなり前から流れていたが、複数の航空会社がこのほど、それが事実であることを認めた。「事前座席指定サービス」自体は、すでに多くの航空会社が行っており、いわゆる「良い座席」の確保は、早い者勝ちだった。だが今後は、追加料金を払わないと、好みの席を確保することができなくなる。たとえば、海南航空の国際線では、エコノミー席の最前列を事前に確保するには、100元(約1900円)の追加料金が必要だ。海南特区報が伝えた。

〇海南航空

海南航空は、有料での「事前座席指定サービス」をいち早くスタートさせた。最初は国際線だけが対象だったが、国内線でも最近、有料化に踏み切った。

同社担当者は、事前座席指定サービスについて、次の通り説明した。

弊社は2014年4月、ワイドボディ機のボーイング787やエアバス330で運航されている国際路線において、有料の事前座席予約サービスを打ち出した。同サービスの対象範囲は、今では、中央アジア、東南アジア、台湾地区向け路線および、北京、海口、西安、太原から出る国内路線に拡大されている。国際線のうち、欧米と中国を結ぶ長距離便では、エコノミークラスの最前列座席と非常口座席の事前予約には600元(約1万1千円)、前方の普通席には100元の追加料金が、それぞれ設けられている。中央アジア、東南アジア、台湾地区向けフライトでは、飛行時間によって、エコノミークラス最前列座席は、200元から300元の追加料金を徴収している。国内線では、エコノミークラスの最前列座席を事前予約するには、100元の追加料金がかかる。

○南方航空

南方航空海南支社の担当者は、「弊社の事前座席指定サービスの対象となっているのは、主に国際線だ。このほか、ワイドボディ機(エアバス380、ボーイング777など)で運航される広州の一部国内線も、有料での事前座席指定サービスを実施している。海南路線については、いまのところ、同サービスを行っていない」と話した。

〇アモイ(厦門)航空

アモイ航空の担当者は、「弊社は、ボーイング787型旅客機に限り、良い座席エリアの事前座席指定サービスを有料で実施している。他の航空機で運航されている路線については、有料の事前座席指定サービスは行っていない」と述べた。

〇春秋航空

春秋航空の担当者は、「弊社は、航空券代金の割引幅が非常に大きいことから、利益率を高める目的で、キャビンの座席スペースの差別化を行っている。座席スペースが広く、足元の空間がゆったりしている一部の座席については、追加料金を徴収しているが、それを『事前座席指定サービス』という名前で売り出してはいない」とコメントした。(編集KM)

「人民網日本語版」2015年9月15日

 

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