設計時速250キロメートルの吉図琿(吉林-図們-琿春)高速鉄道が20日、正式に開業、運行を開始した。長春から琿春までの所要時間は約3時間に短縮、琿春に旅客列車がなかった歴史にピリオドが打たれた。吉林省延辺朝鮮族自治州の首府・延吉市から北京までの所要時間は、これまでの14時間から、わずか9時間に短縮された。新華網が報じた。
吉図琿高速鉄道は、西の起点を吉林市とし、蛟河市、敦化、安図、龍井、延吉、図們など延辺朝鮮族自治州の県・市を通り東に向かい、終点の琿春市に至る、全長360キロメートルの旅客線で、吉林、蛟河西、威虎嶺北、敦化、大石頭南、安図西、延吉西、図們北、琿春の9駅が設けられた。初期運行時速は200キロメートル。
このたび開業した設計時速250キロメートルの高速鉄道は、吉林省の国家級プロジェクト「長吉図開発開放先導区」を横切る。東方に位置するロシアのザルビノ港、朝鮮のラジン港、韓国のプサン港は、「ごく近い存在」となる。西は、長吉(長春・吉林)高速鉄道、長白(長春・白城)鉄道とつながり、まるで「珠の帯」が、東北アジア6カ国を繋ぐかのうようだ。
吉図琿高速鉄道は2011年に着工、今年6月に試運転をスタート、8月からは全線で試運転が始まった。開通初期には、21.5往復の高速列車が運行する。(編集KM)
「人民網日本語版」2015年9月21日
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