国務院新聞弁公室は17日、「エコ文明体制改革全体案」などの状況について記者会見を開いた。国家統計局の許憲春・副局長はこの中で、自然資源バランスシート試行案の編制に関する状況について説明した。許副局長によると、試行で得た経験に基づき、国家統計局は、関係当局とともに統一的な自然資源バランスシートの編制制度を制定し、中国の自然資源バランスシートを編制する計画だ。人民網が伝えた。

許副局長によると、自然資源バランスシートの編制は、エコ文明体制改革の重要な土台となる制度の構築となる。自然資源バランスシートの編制の試みを通じて、科学的で規範的な自然資源統計調査制度の整備を推進し、自然資源資産の保持状況と変動状況を明らかにし、資源の消耗や環境の損害、生態効果を改善するためのエコ文明の実績評価審査と責任追及制度に情報の土台を与え、エコ文明建設と緑色低炭素発展の推進に情報サポートと監督警告、政策決定支援を与える。

許副局長によると、自然資源バランスシートの編制はまったく新しい事業であるため、一部の地区でまず試行を進める必要がある。試行の主要内容は、「試行案」に基づいて関連する土台となるデータを収集・審査し、資料の由来や計算方法、データの質の制御などのカギとなる問題を検討し、質の高い自然資源バランスシートの編制を模索することにある。重要な生態機能を自然資源を優先的に計算するという構想に照らして、試行地区では主に、土地資源や森林資源、水資源の物理量バランスシートの編制を検討し、条件が整っているものに関しては鉱物資源の物理量バランスシートの編制も模索する。試行の過程においては試行の効果と存在する問題をすばやく総括・評価し、複製と普及の可能な改革の経験を形成する。試行の経験に基づき、国家統計局は、関係当局と共同で統一的な自然資源バランスシートの編制制度を制定し、中国自然資源バランスシートを編制することとなる。（編集MA）

「人民網日本語版」2015年9月21日