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国際平和デー
木寺昌人大使:中日相互理解を促す「感動の共有」

 

文・写真=孫雅甜

 

北京国際平和文化基金会の趙家騏理事長

 

毎年9月21日は「国際平和デー」である。今年は世界反ファシズム戦争勝利70周年であり、国連・ユネスコ創立70周年でもある。 

ユネスコ支持の下、「2015北京和苑平和フェア」と「『{かんぼく}翰墨平和』国際友人書画展」が21日、北京第4中学校で開催された。70カ国130人の外交官や国際組織の責任者、多国籍企業の代表や多数の国際友人が出席した。2回目となる今回の平和フェアは書道・絵画展、平和フォーラム、青少年撮影大会など豊富な内容となった。

ユネスコのイリナ・ボコヴァ事務局長は「いかなる強国でも、一国の力だけで平和を保つことはできない。お互いに団結、協力して初めて、人々、とくに青年に平和の理念を深く根付かせることができ、世界と調和の取れる新たな関係を築くことができる」と祝辞を寄せた。北京国際平和文化基金会の趙家騏理事長は「平和を愛する思想は中華民族の精神に深く刻まれている。中国は世界平和を心から望み、戦争の苦難と貧困にさいなまれている人々に真摯な態度をもって援助する」と述べた。

 

木寺昌人在中国日本国大使

 

平和フォーラムでは、木寺昌人在中国日本国大使が中国と日本の民間交流や青少年交流の重要性を強調した。木寺大使は自らの経験を基に、中日関係を発展させる上で両国民の交流と相互信頼が重要な役割を果たしていると語った。また、1986年の中華全国青年連合会(以下、全青連)に招かれ、始めて中国に来たことや、夫人が1984年に全青連が実施した「三千人交流」へ参加したことを振り返り、「中国人との交流を通じて得た『感動の共有』は、私たちの対中国観の原点となっている」とし、「こういった交流を通じて、互いに生まれる『感動の共有』こそが、両国民の相互理解の促進に極めて大切であり、感動を共有した人々は親近感を強め、容易に争うこともない」と述べた。

その他にも、中国世界平和基金会の李若弘主席、北京市第4中学校の劉長銘校長、中国中央テレビのニュースキャスター水均益氏、中国仏学院の源正法師と国内外の学生代表がそれぞれ発言し、平和教育に力を入れ、異文化間の対話と交流の促進を呼びかけた。

 

人民中国インターネット版 2015年9月23日

 

 

 

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