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「第12次五カ年計画」を振り返る:合理的なレンジを把握し、世界経済をリードする

 

「第12次五カ年計画」期間は、世界の情勢と中国国内の情勢に重大な変化が継続して発生し、国際環境は錯綜して複雑化し、中国国内の改革と発展の安定に向けた任務は重かった。この5年間は、特に中国共産党第18回全国代表大会以降、党中央委員会が全局を全面的に把握し、団結して全国の各民族の人民を指導して、新常態を認識し、新常態に適応し、新常態をリードし、中国経済が合理的なレンジで安定するように導き、成長スピードで他の主要経済体を追い抜くように導き、世界経済に新しいエネルギーを注入し続けてきた。

成長スピードで先頭を走る、中国経済は果敢に前進 国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事は「中国が消費主導型の経済成長モデルに移行する過程で、現行の成長スピードを維持できたことは、十分に評価できる。」と述べた。

「第12次五カ年計画」に入り、我が国の経済成長スピードを支える要素条件と市場環境が著しく変化した。国際的に見ると、世界経済は危機後の深層調整期にあり、発展が直面する外的環境はより複雑になっている。中国国内を見ると、「三期叠加」(三つの期間の重なり)による陣痛が持続的に強さを増し、中国経済の失速への重圧が持続的に増大し、多数の困難と試練が相互に入り混じっていた。 変化と試練に向き合い、共産党と政府は大局に照準を定め、規律を把握し、積極的に行動しながら定力を維持し、経済の全体的な安定、安定の中の成長を実現することによって、中国経済が長年にわたり世界を支える体勢が維持された。

この5年間に中国の成長率は世界第1位に

「第12次五カ年計画」のこの4年間に、中国の国内総生産(GDP)は年平均で8%増加し、同時期の世界の2.5%前後の年平均成長率を上回っただけでなく、世界の主要経済体の中でも上位を占めた。新常態に入った後、中国経済の成長スピードはやや緩やかになったが、依然として世界で最も急成長している主要経済体の一つだ。 中高速の成長のもとで、中国経済は世界経済の構図に大きな影響を及ぼしている。2009年に日本を抜いて世界第二の経済体になった後、我が国の経済総量は安定して拡大し、世界経済の復興に重要な貢献を果たした。「第12次五カ年計画」のこの4年間に中国の世界経済の成長に対する貢献度は4分の1を超えた。

2014年は農業基盤がより一層、強固化され、食糧の総生産量は2010年比で11.1%増加した。高速鉄道の運営距離は1万6千キロを超えた。モバイルインターネット産業は発展の勢いが止まらず、「ブロードバンド中国」戦略を早急に実施し、モバイル端末ユーザー数は2010年比で49.7%増加し、インターネット利用者数は41.9%増加した。

この5年間に、中国経済の巨大な車輪は当初目標を目指して波を受けて前進し続けた。「我が国は低迷への大きな重圧に耐え、経済は安定した高速成長を維持し、世界経済の成長をけん引する重要なエンジンとなり、至難の業と言える世界経済の復興のために多大なる貢献を行った。」国家統計局の王保安局長はこう説明した。

モデル転換とアップグレード、発展の潜在力が持続的に際立つ

消費主導により依存したことがこの5年間の中国経済の発展における際立った変化の一つだ。

「第12次五カ年計画」期間に、長年にわたり蓄積された構造性の矛盾とモデル転換の発展への重圧に直面し、我が国は構造調整と方式転換をより重要な位置に据えた。第三次産業の国内総生産に占める割合は、第二次産業を超えて国民経済の支柱産業になっている。工業のモデル転換とアップグレードのペースが加速し、設備製造業とハイテク産業が急速成長している。新しい都市化が安定して進展した。

「第12次五カ年計画」時期に、我が国は発展の理念と発展方式の抜本的な転換の推進に注力し、資源節約型、環境調和型社会の建設に努め、経済発展の質を絶えず向上化し、持続可能な発展の能力を絶え間なく増強してきた。一方で、省エネ・燃料消費量の削減で著しい成果を上げた。もう一方で、地域における合同的な防止とコントロールの対策を実施し、汚染物質の排出総量が逐次抑制された。

この5年間は、インターネット経済の急速な発展に伴い、新業種、新モデル、新製品が絶えず出現し、情報消費、電子商取引、物流・特急便などが急成長している。

 

新華社日本語より 2015年10月20日

 

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