商務部(商務省)の高虎城部長はこのほど取材に答える中で、「今年1~9月、中国と欧州の主要貿易パートナーとの貿易はいずれも減少が著しい状況だったが、中英間の貿易額は基本的に安定を維持し、ここから中英貿易の安定性と持続可能性が十分にうかがえる。習近平国家主席の英国公式訪問は二国間の経済貿易関係を新たなステージへと進ませることになる」と述べた。
高部長によると、「ここ数年、中英経済貿易関係は欧州債務危機やグローバル経済の復興の力不足やアンバランスといった試練を耐え抜き、協力で大きな成果を上げた。現在、英国は中国にとって欧州連合(EU)で2番目の貿易相手国であり、2番目の実行ベース外資導入の投資元国であり投資先国であり、中国は英国にとって4番目の貿易相手国だ」という。
高部長は、「2014年の中英二国間貿易額は808億7千万ドル(1ドルは約119.5円)に上り、前年比15.3%増加した。増加率は中国とEUの主要貿易パートナーとの間で首位で、5年前の391億6千万ドルの約2倍になった。英国の対中直接投資のストックがゆるやかに増加し、15年8月末現在、英国の在中国投資プロジェクトは7992件に上り、実行ベース外資導入額は196億1千万ドルに上った。中国の対英直接投資のストックは10年末の13億5千万ドルから14年末は128億ドルへと急速に増加し、これまでに中国資本企業500社が英国に進出した。これと同時に、両国は科学技術イノベーション、サービス貿易、地方レベルの協力、第3国市場の開拓などの分野でも協力を展開し、豊富な成果を上げている。中英経済貿易協力は二国間貿易の安定成長、双方向投資の持続的な深化といった様相を呈し、新分野での協力が絶えず開拓される積極的な流れの中にある」と述べた。
また高部長は、「中国は今、第13次五カ年計画(2016-20年、十三五)期間の経済社会発展計画の制定を進めており、。新しい高水準の対外開放の実現に力を注ぎ、開放型の経済新体制の建設を加速させる。中国が提起した『1ベルト、1ロード』(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)の呼びかけ、英国が創設メンバーとして参加を申請したアジアインフラ投資銀行(AIIB)、そしてイングランド北部の新興計画は、両国企業に協力のチャンスをより多く提供することになる」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年10月20日
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