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英国が中国人向けビザの発給要件を緩和

 

英国のキャメロン首相は21日、中国人観光客へのビザ発給要件を緩和すると発表した。2016年1日から、有効期間2年のマルチビザ(数次査証)の発給を開始する。さらに、10年有効のマルチビザが導入される可能性もある。ビザ発給要件の緩和で、英国政府は中国人観光客の誘致を一段と強化する狙いだ。

「英国ビザの申請はより便利になる--」。在中国英国大使館の公式ミニブログによると、16年1月から中国人観光客向けに発給するマルチビザの有効期間を現在の6カ月から2年に拡大する。一方で手数料は据え置く。これはキャメロン首相が発表した中国人観光客へのビザ発給に関する改善措置の一部だ。英国政府は同じ手数料で10年有効のビザの発給も検討している。また、ビザ申請時に必要な生態認証情報として行われている指紋採取についても、出張サービスの導入を50都市に拡大する予定。

英ロイター通信は、習近平・中国国家主席の英国公式訪問中に、今回のビザ緩和措置が発表されたことに注目。ビザ申請手続きの簡素化や査証費用の低減で中国の中間層を取り込み、訪英中国人観光客の増加につながると評価している。英国観光庁・アジア市場の責任者は『環球時報』の取材に対し、「素晴らしい朗報だ」と称賛。多くの英国メディアは、今回の措置による中国人観光客の増加が、英国の消費拡大と経済発展をけん引するとの見方を示している。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年10月22日

 

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