英国のキャメロン首相は21日、2016年より、中国人観光客へのビザ要件を緩和し、ビザの有効期間を半年から2年に延長すると発表した。新華社が報じた。
キャメロン首相は同日、「来年から、中国人観光客に発給するビザの有効期間が2年になる。英国政府はさらに、同じ料金で10年間有効の数次ビザを発給することも視野に入れている」と発表した。また、中国人観光客の便宜を図り、英国のビザ取得に必要な指紋の登録(生体認証登録)を自宅訪問でできるサービスを提供する都市も9都市から50都市に増やす。英国政府は現在、英国ビザセンターの数を現在の12カ所から増やすことで、中国と交渉を進めている。
キャメロン首相は、「英国にとって、中国は成長が最も早い観光市場の一つ。中国人観光客に、一層容易に英国に来てもらうのはとても重要なこと。そのため、本日の発表は、英国の観光業にとっても、英国経済にとっても非常によいニュース。中国人観光客の購買力の拡大を促進できるだろう」と期待感を示した。そして、「これで、英国は、欧洲の中では、中国に対して最高のビザサービスを提供することになった。英中両国の人的・文化交流が一層強化され、英中関係も一層強化されるだろう」と語った。
英国観光局の最新統計によると、今年4-6月期、英国を訪問した中国人の数は、前年同期比35%増。中国人に発給されたビザの数も、過去5年の間に3倍近く増加し、中国人観光客の英国における消費額も過去5年で326%増加した。
「人民網日本語版」2015年10月22日
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