このほど、日本の花王株式会社とアリババグループが運営する越境ECサイト「天猫国際（Tmallグローバル）」が戦略的協力関係を結んだことを杭州で発表した。花王は同サイトで公式店舗を開設し、11月上旬に営業を始める予定だ。

花王が中国の電子商取引プラットフォームと協力したのは今回が初めてのケースで、中国の「ダブル11（11月11日）」のネットショッピングブームに向けて在庫を充実させ、中国の消費者に品質が保障されているベビー・マタニティ製品を提供するという。天猫国際側の関係者によると、同サイトは花王のために越境物流サポートを最大限に提供し、寧波、杭州を含む5つの越境輸入試行都市保税区との協力を通じて、効率の高い輸出入貿易モデルを共同で模索し、消費者が海外直販のサービスと物流の便利さを享受できるように取り組むという。

アリババグループ中国小売事業プラットフォームの責任者である張建鋒さんは次のように指摘した。アリババと花王との協力は戦略的な意義があり、花王のベビー・マタニティ製品は高い知名度があり、アリババが「グローバル化」している中、花王を最も重要なパートナーの1つとしている。

中国におけるネットショッピング市場は日増しに拡大しており、特に海外商品への需要はますます増加している。多くの日本製品、特に日常用品は中国の消費者の間で高い人気がある。花王が天猫に出店したのは日本企業が中国の電子商取引市場を重視していることも反映した。（人民中国・王浩）

人民中国インターネット版2015年10月26日