中国では、IT企業で働いている人は、「ロマンチックでない」、「残業が多い」、「オタク」などのレッテルを張られ、恋人がなかなか見つからないと見られている。中国の出会い系サイト「世紀佳縁」の2015年版「恋愛結婚調査報告書」によると、結婚適齢期にも関わらず結婚できない男性の割合が最も多かったのが「IT業界」だった。IT企業で働く人の恋愛事情に迫ってみよう。中国日報が報じた。
IT男子は「ロマンチックでない」というのが女性のイメージ
「IT企業の従業員の結婚状況調査報告書」によると、調査に答えたIT企業の従業員の61%が「独身」で、15%が「恋愛中」で、「既婚者」は14%だった。同業界では、やはり独身が大きな割合を占めていることが分かる。
恋愛結婚関係の多くの調査がコンピューター系業界の独身男性の割合が、教育系や医療系など他の業界を上回っていることを示している。通常、職場では決まった人にしか会わず、男性従業員のほうが多く、接触できる女性の数にも限りがあるため、職場で恋人を見つけるというのも難しいのが現状で、フレックスタイム制を導入し、他の業界と少し異なるインターネット業界、特にITプログラマーとなると、仕事が長く、おそくまで残業しなければならないという状況が、普段の生活の交際範囲に影響を与えてしまう。
また、理系が多く、オタクで口数が少なく、コンピューター関係のことばかり考え、女性の気持ちが分からないというのが、多くの女性のIT男子に対するイメージ。そのため、IT男子は、「ロマンチックでない」、「残業が多い」、「オタク」などのレッテルを張られている。
女性の親のIT男子のイメージは「IQが高い」、「高収入」、「まじめ」
にもかかわらず、2015年のIT業界の収入調査の統計によると、IT業界で、年収10万元(約190万円)以下だったのはわずか35%ほどと、他の業界よりも高収入であることが分かる。そして、仕事の時間が長く、お金を使う暇もないため、多くの女性の母親は、IT男子に目を付けるようになっている。ある調査によると、IT企業で働く人のイメージは、IQが高い、冷静、オタクだが遊ぶのも好きで、まじめなどだった。
従業員の結婚をバックアップするIT企業
「従業員が恋人をなかなか見つけにくい」という問題を重視し、対策に乗り出すIT企業が多い。例えば、ウイルス対策ソフトのIT企業・奇虎360は、バレンタインデーを休暇にしたり、独身の人のためのお見合いイベントを企画したり、恋愛専門家を呼んで恋人を見つける独自のテクニックを教えてもらったり、カップリングイベントを行ったりしている。また、同社や電子商取引大手のアリババグループ(阿里巴巴集団)は毎年、従業員の集団結婚式も企画している。奇虎360は最近の集団結婚式で、各カップルに「お祝い金」のほか、ウエディングドレスや写真アルバム、純金のネックレスなどもプレゼントした。(編集KN)
「人民網日本語版」2015年10月26日
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