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第12次五カ年計画 10の重点分野で新たな進展

 

「第12次五カ年計画(2011-2015年)」の5年間、中国は世界第2のエコノミーの地位をしっかりと守り、GDPは「10兆ドルクラブ」の仲間入りを果たし、経済成長率は世界の主要エコノミーをリードし続けた。保障性住宅(低中所得者用住宅)3828万戸を建設し、南水北調(中国南部の水資源を北部に供給する)プロジェクトでは数十億立方メートルの水が北部に運ばれた。10万8千キロメートルの高速道路、1万8千キロメートルの高速鉄道が中国の大地を駆け巡った--。ここからは、第12次五カ年計画期間に新たな進展が得られた10の重点分野を見ていこう。中国広播網が伝えた。

1.道路

計画:「交通運輸『第12次五カ年計画』発展計画」では、2015年までに道路の総延長を450万キロメートルとし、国家高速道路網を基本的に完成させ、高速道路の総延長を10万8千キロメートルに、農村部の道路の総延長を390万キロメートルにすることが目標に掲げられた。

成果:2014年、中国の高速道路の総延長は11万2千キロメートルに達し、すでに「第12次五カ年計画」の目標を大きく上回った。「第12次五カ年計画」の終了時点までに、全国で新設又は改築された農村部の道路は100万キロメートルを上回り、総延長は395万キロメートルに達すると予想される。

2.鉄道

計画:「『第12次五カ年計画』総合交通輸送システム計画」では、「第12次五カ年計画」期間中に国家快速鉄道網(時速160〜250キロ)を基本的に完成させ、営業距離を4万キロメートルに引き上げることが目標に掲げられた。

成果:2014年末、数本の新路線の運行開始に伴い、中国の鉄道の営業距離は11万2千キロメートルに達した。今年9月末の時点で、高速鉄道の営業距離は1万8千キロメートルを突破、世界一となっている。「四縦四横」の高速鉄道網の計画もすでに大体の形が完成している。

3.保障性住宅

計画:「第12次五カ年計画」綱要では、都市部で住宅保障対策「安居プロジェクト」を実施し、バラック街の住宅改造を含む各種保障性住宅3600万戸を建設し、全国の保障性住宅の供給戸数を、都市部世帯数の20%をカバーする水準まで引き上げることが目標に掲げられた。

成果:2011年~2014年、全国ですでに着工した保障性住宅は3230万戸に達した。2015年の目標は740万戸で、今年年末までに着工する保障性住宅は計3970万戸に達することから、3600万戸という目標を達成することができる。

4.装備製造業

計画:「ハイエンド装備制造業の『第12次五カ年計画』発展計画」では、2015年までに、中国のハイエンド装備制造業の売上収益を6兆元以上とし、装備制造業に占める割合を15%に引き上げることが目標に掲げられた。

成果:「第11次五カ年計画(2006~2010年)」の期間、ハイエンド装備が装備制造業に占める割合はわずか8%前後だった。国家重大技術装備弁公室は、「第12次五カ年計画」中にこの割合が20%近くに達し、「第13次五カ年計画(2016~2020年)」中には、一部の重点業界と重点産業ではハイエンド化の割合が50%を上回ると予想している。

5.南水北調

計画:「水利発展計画(2011~2015年)」では、「第12次五カ年計画」期間中に、南水北調の東ルート、中央ルートの1期主体工事の建設を完了し、関連施設の建設を加速することが目標に掲げられた。

成果:南水北調の中央ルートは2014年12月12日より送水が始まっており、いくつかの重要な水利プロジェクトの実施が加速されている。中国の「四横三縦、南北調整、東西互補」という水資源配置の最適化構造が徐々に形成されつつある。

 

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