現在位置: ニュース>経済
第12次五カ年計画 10の重点分野で新たな進展

 

 

6.情報産業

計画:「インターネット業界の『第12次五カ年計画』」では、「第12次五カ年計画」期間中に、▽ネット金融と電子商取引(EC)をより一層普及させ、2015年のEC取引額を18兆元にする▽固定ブロードバンドの接続ポートを3億7千万ポートに、光ファイバーの利用世帯を2億世帯とする--ことが目標に掲げられた。

成果:国家統計局のデータによると、2014年に中国のEC取引額は前年比59.4%増の16兆3900億元に達した。この増加傾向が続けば、2015年の取引額は25兆元を上回る計算になる。2015年4月の時点で、中国の携帯電話利用件数は12億9300万件に達し、このうちブロードバンド(3G、4G)利用者は50%近くを占めている。

7.省エネ

計画:「エネルギー発展『第12次五カ年計画』」では、▽クリーン・低炭素の化石エネルギーと非化石エネルギーの割合を高める▽集中開発と分散型利用との結合を堅持し、風力エネルギー、太陽エネルギー、バイオマスエネルギーの利用を重点とし、再生可能エネルギーを大々的に発展させる--ことが目標に掲げられた。

成果:国家統計局のデータによると、「第12次五カ年計画」の1年目から4年目までに、GDP1万元あたりのエネルギー消費が累計14.1%下がった。このペースが続けば、2015年にはこの割合がさらに1.9ポイント下がり、単位GDPあたりのエネルギー消費量を2010年比で16%削減するという目標を達成できる。

8.農業

計画:「全国農業・農村経済発展の『第12次五カ年計画』」では、▽干ばつと洪水に強い高水準農地建設を大規模に進展させる▽食糧生産の全機械化の実現を加速する▽農村メタンガスプロジェクト、農村衛生プロジェクト、藁・茎エネルギー化利用などのプロジェクトを重点的に実施する--ことが目標に掲げられた。

成果:高水準農地の建設は急ピッチで進められ、2020年までに8億ムー(1ムーは約6.67アール)の広域高水準農地を建設する目標が達成される見通し。2014年、全国の食糧作付け面積は16億9107万4千ムーに達し、全国の食糧の単位面積あたりの生産量は1ムーあたり359キログラム、全国の食糧総生産量は6071億キログラムに達した。

9.空港

計画:「中国民用航空発展『第12次五カ年計画』」では、▽2015年までに、民間空港が全国の県級都市の81%以上、人口の83%以上、GDPの94%以上をカバーするようにする▽空港の数を230以上とする▽年間の離着陸回数を1040万回に引き上げる▽輸送トンキロを990億トンキロ、旅客輸送量を4億5千万人とする--ことが目標に掲げられた。

成果:中国産業情報網が発表した「2015~2022年中国民用空港業界投資コンサルティングおよび調査研究分析報告書」によると、2014年、全国の民用航空の旅客輸送量は前年比10.2%増の8億3200万人に達した。全国の空港からの離着陸回数は前年比8.4%増ののべ793万3100回に達し、年間利用者数がのべ100万人以上の空港は64カ所に達した。

10.サービス業

計画:「サービス業発展の『第12次五カ年計画』」では、2015年までに、サービス業の増加値(付加価値額)の対GDP比を2010年比で4ポイント高め、第1次~第3次産業の中で最も高い割合とする▽特大都市において、サービス経済を主体とする産業構造を形成する--ことが目標に掲げられた。

成果:2013年、サービス業の対GDP比は46.1%にまで増加し、初めて第2次産業を2.2ポイント上回った。2015年にはサービス業の対GDP比が50%の大台を突破、経済構造はいっそう改善した。今年上半期、北京市のサービス業の対GDP比は初めて80%を上回り、80.9%に達した。(編集SN)

 

「人民網日本語版」2015年10月27日

 

   <<   1   2  

人民中国インタ-ネット版に掲載された記事・写真の無断転載を禁じます。
本社:中国北京西城区百万荘大街24号  TEL: (010) 8837-3057(日本語) 6831-3990(中国語) FAX: (010)6831-3850