中国、日本、韓国の首脳は今月末から来月上旬にかけて、韓国の首都ソウルで二国間・多国間会議を開く。3カ国の専門家とメディアは、今回の会議を期待し歓迎する態度を示した。
山口大学副学長の纐纈厚氏は、「中日の両大国はアジアの平和と安定の維持で重要な役割を演じ、重責を担っている。中日両国が互恵関係を構築すれば、極めて重大な成果をもたらすだろう。3カ国の首脳は『大同を求めて小異を残す』に力を注ぐべきで、今回の会議はこの目標を実現する絶好の機会だ。3カ国の首脳が胸襟を開き、アジアの人々に利益をもたらすため意見交換することに期待する」と述べた。
中国社会科学院アジア太平洋研究所北東アジア研究センター長の朴鍵一氏は、「これまで中日、中韓、韓日の二国間交流は多かった。今回は3カ国の形式を通じ、3カ国間の関係が安定化し、好循環を見せる。これはまた、朝鮮半島の問題の解決、南北の和解の実現を促す。今回の首脳会議はより広範な北東アジア対話枠組みの構築に向け積極的な力を発揮し、地域内の各国の参与に対して積極的な参考の意義を生む」と話した。
韓国側は今回の首脳会議について、上層のスムーズな意思疎通がなければ、現場の心を通わせた協力を実現できないとしている。言い換えるならば、首脳間のスムーズな意思疎通があれば、政府レベルの協力を順調に進めることができる。外交の慣例によると、一般的には首脳会議を契機とし、双方の関係者が実務者協議を開き、協力の基礎を固めることになる。
韓国メディアはまた、韓日間の懸案が一度の対話で全面的に解消されることはないが、気まずい雰囲気の首脳らが正式に対話することは、重要な一歩目だとした。一度で大きな進展は期待できないが、ようやく生まれた和解の火を絶やしてはならない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年10月28日
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