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中日韓首脳会議 新たな協力内容10項目をピックアップ

 

第6回中日韓首脳会議が1日、韓国ソウルで開催された。3カ国の首脳は歴史を回顧し、未来を展望し、2国間関係の改善と3カ国協力の強化に関する重要な共通認識に達し、「北東アジアの平和と協力のための共同宣言」を発表した。共同宣言で言及された新たな協力内容のうち、10項目を以下にピックアップした。人民網が伝えた。

(1)新たな政府間協議メカニズム

3カ国協力の範囲を拡大するため、我々は約20の閣僚級メカニズムを含む50以上の政府間協議メカニズム、及び数多くの共同プロジェクトのより積極的な推進を奨励し、閣僚級メカニズムを含む新たな政府間協議メカニズムの創出を推進することを決定した。

(2)デジタル単一市場の創設

新たな経済的価値を生み出す電子商取引の重要性に鑑み、我々は、地域全体にわたるデジタル単一市場の創設が3カ国全ての利益となり得るとの見解を共有した。この関連で、我々は、3カ国が公共及び民間部門間の情報共有、共同研究・研修、交流等、電子商取引においてあり得る協力方法を追求することを奨励した。

(3)産業政策の諮問機関設立

3カ国の繁栄及び前進を促進する上での創造的経済、革新経済及び経済改革の重要性を確認しつつ、我々は、中国の大衆による起業・イノベーション政策及び革新政策、大韓民国の創造的経済政策、並びに日本の関連政策を結びつけ、3カ国間で協力策を追求し連携を確立するための諮問機関を設立するよう努力する。

(4)シームレスで環境にやさしい物流システム

中日韓物流大臣会合を通じて、我々は、北東アジアにおいてシームレスで環境にやさしい物流システムを構築するとともに、安全と効率性の両立に向けた努力を行う。我々は北東アジア物流情報サービスネットワーク(NEAL-NET)を通じて情報を共有し、NEAL-NET対象港湾の拡大や対象地域のASEAN・EUへの拡大に向けた努力を行う。

(5)北極に関するハイレベル対話

北極問題の地球規模での重要性を認識しつつ、我々は、「北極に関する中日韓ハイレベル対話」を立ち上げ、北極政策を共有し、協力案件を追求し、北極に関する協力を深化させる方法を模索する。

(6)中日韓教育大臣会合

3カ国の間での理解及び共通の発展を増進するに当たっての教育の重要な役割を認識しつつ、我々は、教育分野での3カ国協力の拡大を目的とした中日韓教育大臣会合を設立する。

(7)東アジア文化都市ネットワーク

我々は、大韓民国の済州特別自治道、日本の奈良市、中国の寧波市が2016年に東アジア文化都市となることを祝し、都市間の更なる国際的な交流を円滑化するための東アジア文化都市ネットワークの設立を支持した。

(8)領事当局間協議メカニズム

海外における自国民のより効果的な保護のための領事分野での3カ国間の協力の重要性を強調しつつ、我々は、ベスト・プラクティスを共有し更なる協力を追求するため、3カ国の領事当局間協議の設立及び会合開催の可能性を追求すべく緊密に取り組む。

(9)警察当局間協議メカニズム

3カ国間の地理的近接性並びに人的交流及び貿易の量を念頭に、我々は、国境を越える犯罪に共同で対応し、社会の安定性を高めるため、中日韓警察当局間協議を設立する可能性を追求する。

(10)中日韓不拡散協議を設立

我々は、不拡散に関する3カ国協力の強化が地域及び国際の平和と安全のために必要であることにつき意見の一致をみた。この目的のために、我々は中日韓不拡散協議を設立する。我々は、核セキュリティに関する我々の中核拠点間の協力を含め、核セキュリティを向上させるため、引き続き共に取り組む。(編集SN)

 

「人民網日本語版」2015年11月4日

 

 

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