教育機関エデュケーション・ファースト(EF)が3日に発表した調査結果によると、世界英語力ランキングで、中国は前回より順位を10ランク落とし、47位となった。英フィナンシャル・タイムズ紙の報道を引用して環球時報が伝えた。
中国や英米などの国力のバランスに変化が生じつつある。中国が国際舞台でより大きな指導的役割を発揮する上で、英語力はますます重要になってくる。ところが、中国の一部の地方政府は最近、公立の中高教育における英語の授業数を減らし、全国大学統一入試(通称「高考」)における英語の配点を引き下げることを検討している。EFの調査結果によると、中国の英語力は今年、70カ国中47位で、前回より順位を10ランク落とした。同ランキングは、成人90万人を対象にオンラインテストを実施した結果に基づくものという。
EFによると、中国を追い抜いたのはほとんどが中南米諸国。ブラジルやメキシコでは、英語力向上に向けた全国的なプロジェクトを展開している一方、中国では、公共教育において英語が過度に重視されているのではと疑問の声が上がっている状態だ。
フィナンシャルタイムズ紙は、「(中国では)海外留学の価値を疑問視している人もいる。米国で高等教育を受ける中国人学生の増加率が鈍化しているのも、このためかもしれない。昨年の増加率は7年ぶりの最低を記録した」と報じている。(編集SN)
「人民網日本語版」2015年11月5日
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