5日、2013年にプロジェクトがスタートしたユニバーサルスタジオ北京および併設リゾートエリアの基礎工事着工式が催され、投資総額500億元に上る世界最大のユニバーサルスタジオ・テーマパークの建設が、いよいよ基礎工事段階に入った。計画によると、京哈(北京・ハルビン)高速道路と第六環路状線(六環路)を改造して、会場と直結する2基の立体交差橋を新たに建設する。ユニバーサルスタジオ北京は2020年に竣工、開園する予定。京華時報が報じた。
〇経営性プロジェクトは最も早くて来年末の着工
首寰文化旅遊投資有限公司(首寰公司)の王他一・常務副総裁は、「基礎工事の着工にともない、プロジェクトは計画段階から基礎工事段階に進んだ」と述べた。同社は、プロジェクト建設用地の土地区画整理から着手した後、主体工事着工のための条件を整える。それに伴い、北京市の担当インフラ建設企業は、各種関連工事を続々とスタートさせる。
王常務副総裁は、「建設用地では、インフラ建設に関する工事をまず優先させる。計画内の経営性プロジェクト(注:アトラクションなど)については、現時点ではまだ検討段階にあり、2016年末あるいは2017年の初めに着工する計画だ」と説明した。
ユニバーサルスタジオ北京および併設リゾートエリアの計画敷地面積は4平方キロメートル。うち、第1期工事の面積は1.59平方キロ―メートルで、テーマパーク、メインストリート、ユニバーサルホテル、ヌオホテル、総合パーキングエリアなどが含まれる。グランドオープンは2020年と見込まれている。
〇八通線延伸工事、来年上半期に着工
延べ1千万人の年間来場者が見込まれる大型プロジェクトであれば、周辺の道路交通整備も「ハイグレード」となるのは当然のことだ。
道路交通については、北京市首都公路発展集団(首初集団)が請け負い、京哈(北京・ハルビン)高速道路と六環路を改造し、両道路上に会場と直結する2基の立体交差橋を新たに建設する。これにより、京哈高速道路・六環路と会場が直接結ばれ、スピーディで便利なアクセスが実現する。
軌道交通の方面では、北京市基礎設施投資有限公司(京投公司)が担当する地下鉄7号線東延伸工事と八通線南延伸工事によって、これら2本の地下鉄線の終点が会場内まで延び、来場者の約半数の地下鉄アクセス需要を満足させることが可能となる。
〇背景:世界最大規模のユニバーサルスタジオとなるユニバーサルスタジオ北京
ユニバーサルスタジオ北京の建設地は、通州文化観光区内にあり、計画敷地面積は4平方メートル、うち中核エリアの面積は1.2平方キロメートル、周辺リゾートエリアは2.8平方キロメートル。首寰公司と米NBCユニバーサルグループが共同で投資、建設する。
ユニバーサルスタジオ北京は、世界で6カ所目、アジアで3カ所目のユニバーサルスタジオとなる。テーマパークの面積(1.2平方キロメートル)は、大阪にあるユニバーサルスタジオ・ジャパンの2倍、ユニバーサルスタジオシンガポールの5倍に相当する。周辺リゾートエリアの面積(2.8平方キロメートル)も入れると、ユニバーサルスタジオシンガポールの16倍の広さとなる。米国2カ所のユニバーサルスタジオを合計しても、ユニバーサルスタジオ北京が最大規模となる。(編集KM)
「人民網日本語版」2015年11月6日
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