「小康」雑誌社、清華大学マスコミ調査研究室および専門家・関連機関はこのほど、「2015年中国幸福小康指数」に関する調査を共同で実施した。揚子晩報が伝えた。
調査結果の概要は次の通り。
A幸福感を保証する主な要素は、「収入」と「余暇時間」
「幸福感に影響を及ぼす十大要素」ランキングでは、「収入」がトップに立った。第2位から第10位は順次、「個人の能力を発揮すること」「個人の成長の見通し」「職場における人間関係」「個人の趣味の実現」「福利・厚生」「仕事が自分にもたらす社会的名誉・地位」「自分に対する上司の評価」「職業的地位」「職場の実力」だった。
B「幸福度の高い職業ランキング」トップは自由業
今年の「幸福度の高い職業ランキング」トップ10は順次、「自由業」「教員」「官僚」「芸術家」「一般公務員」「ツアーガイド」「民間企業家」「フィットネス・トレーナー」「俳優」「創業者」。
C 公務員は2012年以降、首位から凋落
自由業は今年、初めてランキング首位に立った。自由業の人は、時間的な面で、忙しさに追われるような日常に振り回されずに済む。また、人間関係でのイザコザも回避できる。このため、特別な技能を持った人のうち、サラリーマンを辞め、自由業の世界に飛び込む人は多い。
【ここ数年のトップ3の変遷】
2012年:1、一般公務員 2、官僚 3、教員
2013年:1、教員 2、官僚 3、企業管理職
2014年:1、官僚 2、企業管理職 3、教員
2015年:1、自由業 2、教員 3、官僚
【専門家による分析】
東南大学人文学部社会学科の張晶晶博士は、このような変化が生まれた原因として、以下の3点を指摘した。
1.人々の認識に変化があった。以前は安定していた職業が、今やそれほど安定していないというのが、現在の共通認識となっている。
2. 従来の考え方での「安定した職業」の求職コストが高い。たとえば、公務員や教員になろうとすると、学歴や学習をめぐるハードルはかなり高く、求職コストも高くなっている。
3. 職業に自由業を選ぶ人の傾向として、「性格的に自由をこよなく愛し、気軽な人間関係を求める」がある。仕事をする上で自由と気軽さが保証されると同時に、収入もまずまず高いことから、幸福感が高まるのも当然のことだ。(編集KM)
「人民網日本語版」2015年11月9日
|