シンガポール移民登録・入国管理局(ICA)はこのほど、「11月16日から、有効期間5年以上のマルチビザを所持する6歳以上の中国国民で、過去12か月間にシンガポールを3回以上訪れた経歴のある人に対し、ICAは無料登録サービスを行い、対象者はセルフ通関サービスを利用することが可能となる」という内容の公告を発表した。北京商報が報じた。
条件を満たし、希望する申請者は、有効期間が6カ月以上ある中国のパスポートや証明用写真など関連書類を携え、ICA、チャンギ国際空港、ウッドランズ・トレイン・チェックポイント(マレー鉄道の終着駅)、トゥアス・チェックポイント(マレーシアにつながる橋の国境検問所)に赴き、申請手続きを行う必要がある。年齢が6歳から17歳の申請者は、保護者の同行が求められる。
実は、シンガポール政府が中国人に対してセルフ通関サービスを開放したのは、今回が初めてではない。有効期間10年のシンガポール入国マルチビザを所持する中国国民およびグリーンカード(永住許可証)・就労証明・長期通行許可証を所持し、かつ、シンガポール政府当局に諮問を登録している中国国民はいずれも、セルフ通関サービスの対象となっている。
ICA担当者は、「今回の措置は、中国人観光客のシンガポール訪問にさらなる便宜を提供するものだ」としている。だが、業界内では、「確かに、中国人観光客のシンガポール旅行の誘致を図ったものだ。しかし、中国人客の海外旅行・海外消費ブームは周知の事実だが、この2年、シンガポールを訪れ中国人観光客は減少の一途を辿っている」と指摘されている。(編集KM)
「人民網日本語版」2015年11月10日
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