資金に行き詰まったO2O(ネット上でのマーケティング活動を実店舗での購買行動に活かす施策)企業は、業務革新に向けた新たなブレイクスルーを追求せざるを得なくなっている。家事代行サービス「e家潔」はこのほど、家事代行O2O業務やパートタイムによる清掃業務などの従来のサービスから一歩抜け出し、日本式収納整理サービスを導入することを発表した。北京商報が伝えた。
同社の雲涛CEOは、記者取材に対し、「家事代行サービス担当者は、簡単な清掃業務を行うだけで、収納・整理業務は守備範囲ではなかった。このことが、顧客の不満やクレームの種となっていた」と話した。
収納整理サービスは、海外ではかなり発達しているが、中国では始まったばかりだ。雲CEOは、「ある程度の規模を擁する収納整理サービス企業は、国内ではまだほぼ皆無で、収納専門スタッフもほとんどいない。システム化された収納や収納後の定期メンテナンスサービスは、中国の多くの家庭が早急に必要とするサービスとなりつつある」と指摘した。
「e家潔」の統計データによると、収納に対してある程度理解している利用者は全体の72%を占め、そのうち、「収納サービスを利用したい」利用者と「収納技術について学びたい」利用者の比率は7:3だった。
「e家潔」の収納整理サービスと家事代行サービスは、別々の部門に分かれているという。北京・上海・広州など人口の多いエリアでは、自宅訪問家事代行サービスは、徐々に同質化の傾向を呈している。(編集KM)
「人民網日本語版」2015年11月10日
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